2015年02月25日

【川柳】慕情白濁56射

1-1)記稿.2015/02/25

|白濁の想い初めたし男派道(なんぱどう)


|美人ほどビッチが普通そう思え
|ビッチほど家庭に遠しそう思え

|猫の恋、さびしさ堪え二度寝つき

|根付くまでまだまだ浅し一五の恋(いちごのこい)

|春霞、新芽によろしく丁寧に
|花一面、調子こいてりゃ平手飛ぶ


|穏やかに家族欲しけりゃどんぐりさ
|どこ見ても、ボケとツッコミ夫婦道(めおとみち)

|好いもんだ。紳士も淑女も野良仕事

|本当の男は地味で真っ直ぐだ
|本当の女は賢く控え目だ


|美人見て目移り早しガキのうち

|ピンキリで真ん中選ぶお気に入り

|ピンキリのすそ野しりたし「‥ま○こ見てぇ」

|「‥高くつく」外角低めを選びがち
|「ど真ん中、投げてみてぇぜ」この慕情
|憧れは、勇んでみたし内角高め

|男なら直球真ん中潔し

|大抵は打ち返されて去る夕日


|波寄せる行ったり来たりはしゃぐ子ら
|あの頃のときめき集う同窓会


|期待など‥はじけて飛んだ。就職難
|空っぽの人生なんだ。フォアボール

|空き缶を蹴り上げ厭わしどん詰まり

|ドアドンと降りて来たり睦まじさ
|罵るか微笑み見るか‥逸らす目線

|碌でもねぇアンバランスの風を行く
|「何もしねぇ‥」そんな真っ直ぐそりゃ駄目だ


|腐らずに真っ直ぐ行くか‥されど壁‥
|最先端、どこもかしこも荒れの海

|同じだ。抱える涙も苦しみも

|前を見て胸を張るかの違いだけ


|胸張ってち○こを立てて声かけて
|オッサンになればなるほど閑古鳥

|呑兵衛の我慢の限界腹踊り

|若者よ、そげにすましてどこさ見る
|笑うため仰け反るためのおらが前


|「好いんだぜっ」甘い言葉と夜の街

|お笑いとカネがオヤジの貫禄だ
|夜酒場、孤独を連れて女神咲き

|いい女、欲しい奴ほど闇を這う
|いい女、ビッチな奴ほど闇に舞う


 欲しいのは真っ直ぐだったか‥否。
 欲しかったのはいい女。YES!

 欲しかったのは、アウトローな暮らし‥否。
 欲しかったのは、真っ直ぐな暮らし。YES!


|ひとりでは、真っ直ぐ立たぬ日の暮らし
|有り体の過去は水に流しとけ

|出会いとは、曲がった先の桜咲き

|誠から、土を選らずんば花咲かず

|花笑う暮らしと見るか女と見るか
|お互いはただの苗なり世話を焼け
|妬く前の土の善し悪し苗の好きずき


|しかと見よ、己の必要如何ほどか


|何のため‥人生半ばの顔くらべ
|伝説の美貌と比べりゃすべてブス
|欲しくなる。高嶺の花を得ようとも

|どこを追う、汝の美意識その言葉

|慕情とは、ただただそれ追う赤児かな
↓/語稚草を味わう/↓
posted by 木田舎滝ゆる里 at 14:34 | Comment(0) | 短歌・俳句・川柳 | 更新情報をチェックする