記稿.2015/07/01
俺は、いつ頃からか自分の中に潜んでいたある能力を使って思いのままに遊ぶようになった。
それは、俺にも過去の清算をもたらす行為だったが
相手がどんな反応を示すかの方にも興味があったし、そっちの方がずっと興味深かった。
ずばり俺の能力とは、相手の身体と自分の身体の宿り主を入れ替えることだ。
勿論俺としては、
そっちの身体を頂くことを目的としているので、ごっこ遊びのように使ってやるつもりはない。
だから、女の身体を頂いたら今度は男の身体を頂くことになる。
‥俺が何を言わんとしているのかわかるだろう。
そっちの方が効率が良いからだ。
そして俺はある目的を実行する。
実力のある政治家の身体を頂いて、俺のしてきた行為が社会問題化していることを舞台に上げるのだ。
「俺のしてきた行為は犯罪か否か?」
俺は新鮮な意味で、そこを問うてみたい。
勿論、俺がその当人だという事実は伏せておくさ、そうしないと客観的な意見を聞くことができない。
ああ、そうそうくれぐれも勘違いしないでくれ給え‥この能力は、意図して用いないと発動しない。
普通に相手と行為を交わすだけでは入れ替わることはない。
‥そうじゃなかったら
それはそれで、生まれた時からこの俺の元々の身体というものを理解できなかっただろうさ。
もし仮に
俺の行為に秘められた可能性に注目されることなく、犯罪としてのみ確定したら
俺は逃げ回らざるを得ないことになるだろう。しかし
俺はその時どうすれば逃げ切れる状況を得られるかを知っている。
‥ただしまだ試してみたことは無い。
その前に、入れ替わった痕跡を辿れば、尻尾に辿り着くなんてヘマにならないように
相手の願いを叶えてやることも織り交ぜておかないとな‥ふふふ。
> これは物語のネタであり、そこから何を連想して話を構成するかは読み手の自由である。