記稿.2015/11/03
> 異世界の扉が突如銀座に出現、その後自衛隊が大活躍
‥という筋書きの作品なのだが
「どうして異世界の門が国の管理下に置かれるのだろうか?」
ゲートは、向こう側の世界の魔道士が思惑を以て開けたとか
そういう流れは無かったのだろうか?
「向こうが意図して開けたのなら、いくつでも開けられそうではないのか?」
「どうして銀座に一つとか、そんな半端な状況なんだ?」
その辺の説明というか、展開がまったく以て無い。
お陰で、始まりに於いて、
ゲートの向こうから正体不明の軍隊が攻め寄せてきた感じは面白いのに
見方によっては、魔軍の襲来かという感じにも見えたが、話が進んでいくとそうではない。
あくまで、自衛隊の戦闘能力が存分に発揮できるようなへっぽこな勢力の「?」な襲来で
‥決して、難しい任務という展開にはなっていない。
> あのゲートは、どうして開いたのだろう‥謎のままだ。
偶然だったなら、いつなんどきに閉じるとも限らない。
そんなヤバそうな代物を、如何にも今後永久的に国家が管理していきます展開というか神経は
明らかにおかしい。まずは、そのゲートの確かさを示すべきだろう。
‥そうでないと、説得力が無い。
例えば、こじ開けた魔道士が死ぬと閉じちゃうとかな。
「その魔道士を倒したら帰れません。どうしますか?、でも奴らは襲ってきます。」
‥て選択支に苦悩する自衛隊員たちの絵図ぐらい欲しいだろう。
> なにあの余裕の展開。しかも、
あれだけゲートの向こうの相手国に対して、血生臭い戦闘を押っ広げておきながら
平和交友に向けての民間調査とか、まさに米軍に染まりきった内容だよ。
‥米軍のやって来たことのコピーを自衛隊にはやって貰いたくないよね。
大体、平和交渉の前の民間調査って、普通なら丸腰調査だろう。
‥そこを装甲車両で前進って、米軍のそれより外交音痴って感覚が無策すぎる。
‥それで人の良さそうな顔をしております。云々ってのに信用なんかある訳ねぇ。
‥まるで、沖縄戦にやって来た米兵の正義ずらそのまんまじゃん。
そういう風にしか、国家の戦闘能力を扱えない頭というのは、明らかに間違っている。
そういう場合の落ちというのは、
決まってこちら側の技術で、秘密裏に内緒で実験的に開けてみました‥
という流れになり、自衛隊はお馬鹿にもそれに乗せられた連中という落ちになる。チーン。
追加分.2015/11/06
> 気になってググったら、原作の柳井たくみは、自衛官経験者だという。
その者が、自衛隊の在り方について、こんな感じという理解をしていたという事になる。
‥それはそれで、圧倒的火力支援による虐殺も、命令次第では受け入れると受け取って良いのだろう。
それが自衛隊として本土防衛ならいざ知らず、
この話での筋書きは。調査即ち進出上での接敵を余儀なくされた作戦だ。
‥何をどう考えても憲法9条違反だ。創作とは言え、発禁ものと言えそうである。
‥小説のままだったならまだましだったろうが、アニメ化されているというのは如何なものだろうか。
> そして
自衛隊経験者でさえ、そのように理解していたとなれば
国民のかなりの数が、そう思い込んでいると言えるそうだ。
‥だからこそ、政治家の一部にもそんな考え方でOKみたいな事情にあるのだろう。
‥何をどう考えたって、憲法9条の何を理解したのかという有り様としか思えない。
太平洋戦争における虐殺の有り様に懲りたから、
そういうのは止めようと言うのがそもそもの憲法9条の出発点である。
‥戦略的に都合が良かったからと言って、そのような表現に自衛隊を用いては、世界に違和感だ。
‥どうせなら、改憲された後の世界観にした方が、論として嫌味が薄くなったろうに。
(総理大臣等が必然的に架空になるのなら、そこまで踏み込んだ方が自然だった)
大体だ、この手の作品の外交は、話の筋に欠かせないデリケートな要素なのに
大ざっぱにも省いてしまっている。ありえない。(妄想扱いも覚悟してんだろうな‥元自衛官)
‥原作はどうかしらないが、アニメに於いてはひどいものだ。誤解を招くばかりで宜しくない。
‥第二期やろうとか考えてんじゃねぇだろうな。(第一期枠は尻切れトンボだし無さそうだが)
「やりたいなら、一から出直して作り直せや。」
「どうせなら、廃盤にして原作から練り直すべきである。」