記稿.2015/12/09
> 協奏【きょうそう】
協奏曲との単語はあるものの、「協奏」をそれ以外に活用する所が無い。
「音楽は協奏だ!」とか「協奏しませんか?」という使い方もほぼ聞かない。
競争を嫌ってか‥「協奏」は「共演」で用を足されるばかりで、知らぬ顔で据え置かたままだ。
> 協意的【きょういてき】
「本日は協意的なご意見、ありがとうございました。」‥など、
‥例えば、アンケート等における好意的な反応に対して用いてみる。
「前向きに対処します。」ではなく、
「協意的なご意見痛み入ります。」なんて切り返しも有りだと思う。
> 協頭【きょうとう】
「我が社と協頭しませんか?」
所謂‥コラボの翻訳に使えそうな感じである。ここでの「頭」は、「台頭」の頭に擬えている。
「A社とB社が○○の件で協頭しました。」
共闘のイメージよりも柔らかく、社会貢献的な雰囲気が得られるように思う。
> 協実【きょうじつ】
「協実な毎日‥」という使い方の提案である。共に汗を掻く喜びの充実感。
協力を得られないことこそが凶日であるのだから、其をひっくり返した響きと言えるだろうか。
※ ググってみると会社名に出る
> 協育【きょういく】
社会協育のように‥ボランティア精神の翻訳表現に用いるのはどうだろうか?
※ ググってみると会社名に出る
> 協挑【きょうちょう】
「一丸となって協挑すべき課題」という風に、協力と挑戦を掛け合わせてみた。
‥協力より、より力を合わせて果敢に対処すべきという意味合いになるだろうか。
‥科学や技術の中身がより奥ゆかしくなればなるほど、協挑は求められるべき流れだ。
> 「共」と「協」の違いについて‥
「共」は、ともに在るとした意に強く、
「協」は、ともに何かをする意に強くあると思う。
だから、今時の「共創」なんて造語では、逆に「創」の意がぼんやりとしてしまってよろしくない。
‥しかも世間的には、とある教団への参加を促さんとしているかのようにも見えてしまうのだ。
‥そもそもにおいてアイデアにしても、一人から始まるのであって、
創る行為自体を善として、頭から大勢でやることを意図するようでは、危険極まりない作為にも映る。
創る行為は、今や何かと諸刃の剣だが、昔ながらの生産行為にそこまでの意は介さない。
そういう意味では、「共産」よりは「協産」だと思う。
されど、共産主義の意訳としては、確かに上が在るとしているだけの形式でしか無いのだから
協産と訳さずに来た明治当時の面々は、その辺り‥肌で感じていたという事になるのだろう。
並びに‥明治当初、国家的に国民に対しての協じた暮らし像など皆無だった。
なぜなら、明治憲法は間に合わせにも、欧州列強に対抗する為に用意された中身だったからだ。
‥そもそもにして上から押さえ付けんとした帝国主義の文言化だったわけである。
そんなことからか、
「協」の意は「共」の意に押されることになり、熟語としての活用に乏しいままである。
‥時代の流れを鑑みるに、「協」の字は、もっと使われるべきだと思った次第である。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 13:48
|
Comment(0)
|
提案熟語
|