↓3)改稿.2016/04/30...20160315...
凸激が、れんげと蛍のあとに付いていくと、校舎どころか教室にも鍵が掛かっていなかった。
‥呆れた気持ちで教室の中を見回していると、女子二人がどこかに行くようだった。
「おーい、どこ行くんだよ?」
「ウサギさんの世話ですよ」
「あと、ニワトリさんもいるん、どうせだから、一緒についてくるのーん」
「ウサギさん‥ニワトリさん‥??」(う〜ん、嫌な予感がするぜ)
どうしたことか、校舎から飼育小屋までかなりの距離があった。
凸激は思った。「なぜなんだ?‥」
ただでさえ人数の少ない学校なんだから‥校舎の近くに作れば良いはずだ。
なぜ、そうなっていないのだろうか‥
そして回りをよく見れば、有り余る敷地内には、畑も見受けられた。
それは、どこからどこまでを学校との境界と見ればいいのかに悩ましいほどだった。
‥しかしまぁ、それはそれで散策に飽きの来ない分校に思えた。
飼育小屋に着くと、そこの扉にはなんと、唯一と思しき引っかけが付いていた。
その引っかけが鍵(?)とは言え‥留め口に合わせて捻って固定する構造にはない。
なんともまぁ‥扉が風で開かなきゃ良いぐらいのとても簡素な鍵(?)だった。
凸激はそれを見るなり、にやっとした。
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