2016年03月21日

【二次創作】のんのんびより 08 凸激と駄菓子屋の巻

↓5)改稿.2016/05/02...20160321...

 のんびりとした春の田舎路を、凸激はひとり散策していた。

 越してきたからには、これから地元の情報収集は欠かせない。それにしても見事な片田舎だった。
 親の仕事の都合からとはいえ‥如何ともしがたい物足りなさに唖然とせざるを得なかった。
 ‥それでも嫌いではない。むしろ、凸激には好物だった。


|てふてふのまっすぐ飛んでく路の上 見せたいんだよなその姿


 目の前をモンシロチョウが飛んでいるのを、凸激はすこしばかり立ち止まって眺めていた。
 すると、また別のモンシロチョウが飛んできて、
 まるで付いてこいと言わんばかりに、路に沿って飛んでいくではないか‥
 ‥凸激は、暇つぶしにもそのあとを追ってみることにした。

 しばらく行くと

 喜ぶべきか怪しむべきか、違和感たっぷりにも駄菓子屋らしき店先が見えだした。
 ‥近づくほどに、それは駄菓子屋だった。


 「???‥どうしてここに、駄菓子屋なんだ

  て、いうか、まだ駄菓子屋のここしか店見てねー
  へんだろう‥普通に考えたって
  今度通う分校の生徒だって、俺を含めて三人だって話なんだぞ
  なぜ‥駄菓子屋だけが、こんな片田舎でやっていけるんだ???」


 ‥それはまるで
 童話に出てくるお菓子の家を発見した心持だった。ならば‥なおさらに、入らざるを得まい。

 凸激は、こんなへんぴなところで駄菓子屋を営んでいるという
 その根性の据わった御仁の顔でも、まずは拝んでやろうと、意を決して突撃することにしたのだった。

 ‥その時、凸激には
 どんな魔法使いが出てくるとも限らない・・その油断大敵の緊張がたまらなかった。
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 23:11 | Comment(0) | ネタ文学 | 更新情報をチェックする