記稿.2016/04/22
避難タワーの高さは概ね、15〜20m。
それ以上の高さの津波への対応は諦められている。
しかし
> 最上部を筏構造にして備えればどうだろうか?
それ以上の津波が来ても、筏となって浮いて流れるならそりゃまだ望みが持てる。
車いす避難だからって、うなだれることも減る。
> さて‥アイデアは良いとして、問題は流されるパターンと流された後だ。
想定1として、一番に望ましいのは
だんだんと水かさが増してきて、体よく筏が浮き出すことだ。
(入り口には扉を設けてガッチリ閉められる様にしておくのは当然だが)
流されっぱなしでは困るので、命綱をどこかに結んでおく必要がある。
(簡単に切れない経年劣化しないという点で考えれば、炭素繊維になるだろうけど)
どのぐらいの長さを用意しておけば良いのかでもある。
ふつうに考えれば、長くても500mぐらいだろうか。
できればその都度、自動である程度の長さまで巻き戻してくれた方が良いのだが
津波の強さを考えれば、早い段階で巻き戻すのは無理というものだ。
想定2として、タワーと同じぐらいの高さの津波が一気に勢いよく押し寄せた場合である。
この場合、うまく浮き出すことが肝心だが、
そのような場合でもうまく浮き出せるような構造である必要がある。
そして命綱の対応が悩ましい。勢いが強ければ強いだけ押し出す力も強く流され、距離も遠くなる。
ある程度の長さがあれば、そのまま、釣りに食いついた魚状態で釣り合っていられるだろうが
勢いが強いとどこまで引っ張られるかわからない。釣り竿ごと持って行かれる様では困る。
そこの力学の釣り合いの程度がまるでわからない。
想定3として、想定を遥かに凌駕する高さの津波がやって来た場合、
嫌でも上から叩き付けられる次第になる。
その時、筏状態の上部がうまく離脱して浮くのかさえ危ぶまれる。
上から叩き付けてくる高さが増せば増すほど、筏の破壊が想定されるのだ。
その前に、人体がその衝撃に耐えられるかということにもなる。
‥構造上の備えとしては、早々に投げ出されないような工夫がまずは求められる。
柵の高さにしても見晴らし用になんかこしらえていないで、
人がこぼれ落ちずに済む高さを設け、さらには、周りにネットを絡ませておく必要がある。
できれば、柵を取り外しても浮きになるような備えが求められる。
(外すというか‥くくりついている浮きが引っ張り出せるような何か)
(引っ張り出したそれらをつなぎ合わせると、つかまっていられる箇所が増やせる構造)
> 想定2と想定3の場合
命綱の流される距離を長くし過ぎても、どこかで絡まって、筏が不安定になりかねない。
だから、ある程度まで流された後、一定以上の力が掛かり続けて想定を越えた場合、
自動で切れる構造の方が良いのかも知れない。(どちらにしても最初の内は内陸側に流される)
筏を二重籠構造にして、すべての隅と中に浮きを散らばらせて置けば、
絡みやすいネット網を使わずとも、こぼれ落ち出さない構造にはなるだろう。
その場合、仮にひっくり返っても上も下も関係ない。
でもまぁ濡れずに済むと言うことは無いだろうし、赤ん坊や幼児にはキツいだろう。
そういう意味では、とりあえず入っとけと言うカプセルスペースは求められるが
常時、掃除が行き届いていなければ、必ずしも清潔とは言い切れない。
> まぁ後は、筏とやらのデザインがどうなるかということになるだろうか‥
このアイデアは、山間部河川の避難タワーとしても使える。
山間部の避難タワーに求められるのは、せいぜい5m。それを越えたら筏で浮いてる‥
想定1で対応できるから、筏にくくりつける命綱の長さも想定内で行けると思う。
‥二日程凌げる体力があれば、十分に救助される可能性を期待できる。
でもまぁ設置に積極的ではないだろうから、
‥良いとこ、河川敷のグランドにお目見えしましたぐらいでポシャりそうだ。
‥河川敷に5mの眺望台として考えると、見聞人にはそれなりに人気はでるだろう。
(でも、雨の日にグランドを利用している人も居ないので、役に立つとは思えない)
(せいぜいが‥設置した筏が想定を越えて流れていた、それに掴まって助かったぐらいの要素)
(多摩川の河川敷ぐらいあると、20mで用意しても見晴台としてスポットになるだろうけど)
(それにしたって、津波対応としては良いにしても、増水対応としては地盤と漂流物が問題だ)
山間部で5m以上の増水が流れ込んでくると言うのは堤防破壊のレベル。
‥予算を掛ける順序としても悩ましい限りだろう。