2016年04月05日

【二次創作】のんのんびより 16 女子と距離感と楽しくの巻

↓3)改稿.2016/11/27...20160509.20160405...

 土日を挟んだ数日後の朝、バス停に蛍が現れると
 ジャーン!!とばかりに、その片手にはピンクの新品の電子辞書がかかげられた。
 ‥凸激に感化されて、蛍も電子辞書を買ってもらったのだ。


 「買ってもらったんですよ、ゆうちゃんと同じタイプです」
 「うわぁ、ピンクいいなん、見せて見せてん」

 凸激が、中身は同じだろう‥とそう思うも
 横目に‥様子を見ていると
 なにやら‥そこには独特の女子空間が形成されていた。


|キャッキャッと振る舞う女子らの異空間、何やら‥俺って蚊帳の外?


 「ほら、とっつん、さっさとそっちに寄るん
  今日は、ほたるんのピンクので勉強するのんな」


 「はーい、れんちゃんどうぞ」

 「え、いいのん?、ウチはほたるんの勉強を横で見ているん」
 「いいんですよ、私はもういつでも使えるようになりましたから
  今はれんちゃんが使ってくださいね」

 「‥では、有り難く貸してもらいますん」


 (‥なんだそりゃ‥俺の時とは大違いだぜ)‥そう思う間もなく
 バス停のベンチの片端に、凸激は、ぽっかりポツンとなった。
 それは、つい昨日先日辺りまでの、両手に花の状態とは打って変わった有り様だった。


|うちやられ‥端に座るらしこれからを思うにすこし名残惜しけれ


 ‥とは言っても、凸激としては、これこそが本来の想定形にあった。
 朝勉のしづらい状況から解放されたと思えば、それだけのことなのだ。
 それにしても、凸激は、
 事の状況の変化に不慣れにあるせいか、それはそれで後に惹かれるモヤモヤが募った。

 凸激は、そこの気持ちの不可解を確かめようと
 バスが来ると、真っ先に乗り込んだ。そして、一番後ろの席の真ん中に陣取った。
 予想通りというか‥
 やっぱり蛍とれんげは、こちらにお構いなしの様子で中途の席に隣合いに散った。


|俺ひとりやっぱり男だ この距離感 まるで過ぎし春のあとかと

|移ろいをさりとて思う散りし花このまま吹けと清き風たらむ
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 01:50 | Comment(0) | ネタ文学 | 更新情報をチェックする