2016年04月20日

【検討季語】門出咲き&志新咲き

記稿.2016/04/20

 二次創作用に卒業の詠みをひいこら考え出したら
 ‥門出の意味を入学でも使ってしまっている方も居るんですね。

 いやぁもう、訳わからんね。混乱するね。
 ‥どう考えたって卒業でしょ。


> などと考えていたら


 「門出咲き」を卒業に固定して
 「窓辺咲き」を入学の意味合いに固定しちまえば好いじゃん‥と閃いた。

 しかし、卒業してしまった後の思い出を詠むなら、
 どう考えても、窓辺咲きの方がニュアンスとしては良い感じだ。
 つまり、窓辺始めから卒業前までの桜の記憶をまとめて窓辺咲きという感じかなと。

 卒業だけが門出咲きと表現されることになる。

 ほほう、なるへそ。
 ‥恥ずかしながら、門出の単語を忘れてました。ははは。(また直しとこ)


> でも社会人で言うと


 門出咲きを新入社時の詠みに用いてもおかしくない。
 ‥門出にはそういうニュアンスを感じる。
 (まぁ、この辺の感覚をわかっていないと、ごっちゃになるんでしょうな)

 でも、‘出’の字を使ってるんですからね、縁起を担ぐなら使わんでしょう。

 「入ってきたのに、出ちまうとは是如何に?」

 昔の門出は、それこそ行って参ります。という意味だった。
 ‥奉公に行くのか、戦場に赴くのか知らんけどな。
 ‥まぁ江戸時代の気分で言うと、国(自藩)の外に出向くってことだろうね。

 そんなこんなで、「志新咲き」とでも綴っとけや。

 社会人のそれは、社屋の桜が春に咲く度に、志新咲き【ししんざき】と詠むべし。
 ‥まぁ、そうなると俺が使うことはかなり薄いということになるな。
 ‥それじゃあれだから、浪人&再就職組でもOKということにしておこう。


> しかしこうしてみると


 桜とか言ってる割りには、
 誰もその辺の言語の不十分に対して、改善の音頭を取らなかったんだね。

 「日本人の七不思議だな。」
posted by 木田舎滝ゆる里 at 22:19 | Comment(0) | 提案熟語 | 更新情報をチェックする

【二次創作】のんのんびより 21 凸激VS.宮内先生の巻

↓3)改稿.2016/05/12...20160415...

 二学期の始業式も終わり、いよいよだった。
 教室に一穂が入ってくると凸激の構えが増した。


 「はーい、それでは夏休みの宿題を提出してもらいまーす
  まずは、夏休みの友から持ってきて」


 教卓↓
蛍→←れんげ
 凸激↑


 机の配置がコの字だったこともあり、列の後ろからまとめて集めるという程になく
 各自が教卓の所まで出しに行くのだ。
 一つ一つ持っていくのも面倒な形ではあったが
 先生のノリとしては、一つ一つ確認していくのが筋なのだろう。


 蛍とれんげが、先に提出したのを見計らうと
 凸激は、新品同様の自分の夏休みの友を、堂々と教卓の上にわざと裏返しに置いた。

 一穂は、ピカピカのそれを見ると、まさかと思って、凸激の夏休みの友を手に取った。
 すると、その下に、別のノートが重ねられていたのに気がついた。
 ‥別のノートとは、凸激のこの夏の短歌日記である。


 (夏休みの友とは対照的に、表向きに置かれたノートには名前がしっかり付いていた。)


 一穂は、怪しいとばかりに、凸激の提出した夏休みの友をぺらぺらとめくった。
 その中身は、新品に見えた通りに何ら手付かずのままだった。

 「どうして何も手を付けていないのに提出するのだろうか?」

 明らかに、凸激のそれには、意図的なモノが感じられた。
 下にあるノートもそうだったが、これは、どう考えてもよからぬ予感の狼煙なのだろう。
 だが、教師の立場上、スルーというわけには行かない。
 そして、注意深くことを運ばないと、凸激のペースにやられかねない。
 ‥一穂にも緊張が走った。
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 15:01 | Comment(0) | ネタ文学 | 更新情報をチェックする