改稿.2016/11/27...20160507...
00
♥|何事も掴まざるがゆえに<愚者>は風と戯る
♠|恐るることなき愉快、畏るることなき恥知らず、其は<愚者>のままに
◆|無知であるほど<愚者>の一言に僥倖を得ず
♣|何をやってもダメダメ‥これ程の<愚者>とは
01
♥|研ぎ澄まされて今、<魔術師>高らかに嗤へり
♠|創り出せば好いだろう。いつでも好機!<魔術師>の見せ所ぞ
♦|<魔術師>の思惑に乗るのも一興
♣|迷うのか‥<魔術師>のこのわしが
02
♥|振る舞いは気高くそして淑やか‥<女教皇>への厚き信望
♠|智慧などあらぬ。ただ有するのは、静けさ漂う<女教皇>の性(さが)と才
♦|祈りませう。<女教皇>は囁く、幸(さきわ)いは汝に
♣|<女教皇>などと言っても‥こんなにも無力
03
♥|思えば尊し基盤たるは<女帝>の献身
♠|冬は越えけり来たれ春の息吹‥<女帝>もまた母なり
♦|邪な思惑も遠く及ばず<女帝>に一礼にて去れり
♣|嫉妬、嫉妬、嫉妬‥迷うなかれ、恍惚に酔うもまた<女帝>の嗜み
04
♥|其は<皇帝>の貫禄、傲慢を退けて勝てり
♠|抱けよ野望、荒野こそ花畑‥<皇帝>の道にお膳立てなど要らぬ
♦|ついにここまで来たれり。労いの質もまた<皇帝>の器量
♣|吾が世の安寧‥それの何が悪い?‥朕は<皇帝>ぞ!
05
♥|神の僕、神の代弁、さりとて規範など遥か遠く‥無さざるが<教皇>の礼節
♠|激しく尊び、学び、そしてどこまでも‥焉んぞ法雨を施し<教皇>に相応しくたらんや
♦|「すべて神の御名のままに」<教皇>の祝詞が静寂を呼び戻す
♣|「こんなものか‥神などおらぬ!」其を問いし答えるのは<教皇>の苦悦
06
♥|雌雄並びて<恋人>がさすらう。この永遠の一瞬を
♠|まだまだ儚く<恋人>がお互いを確かめ合う春の訪れ
♦|「どうしたらそうなれますか?」<恋人>に聞いても返す言葉はいつも一緒
♣|疑いの眼差しが<恋人>を穿つ。愛は劇場?それとも‥屠畜場?
07
♥|進め、進め、進め!!!<戦車>が道を切り開く
♠|負けぬ‥退かぬ‥弱音など尚更‥突破こそ<戦車>の醍醐味
♦|見よ!<戦車>の凱旋が勝利を告げる
♣|<戦車>が崩れ去っていく。悔やんでも後の祭り‥失敗したのだ‥
08
♥|<力>の前に広がるは鎮まり、<力>を封ずるが本来の<力>
♠|<力>が望むはひたすらの困難‥其は<力>を欲する次第の理
♦|<力>が欲しいか?それとも和睦が欲しいか?‥まずは選べ
♣|<力>に呑まれてはいずれ滅す。平穏を望まぬのだ‥どうしたってそうなろう
09
♥|人里を離れ空虚に身をさらし理を究めんとす。骨になろうと<隠者>なり
♠|<隠者>に味方など無用、見方を得よ!!
♦|無常動かむとすれば<隠者>がおりてくる
♣|「真理など無し、在るは生のみ」忘れてくれ‥今のは<隠者>の世迷い言じゃ
10
♥|ここが分かれ目<運命の輪>どちらに転んでも吾が意なり
♠|風雲急を告げ<運命の輪>が回り出す
♦|<運命の輪>が転がり込んで漸くにして好機あり
♣|<運命の輪>に置き去られて‥もうお終いか‥
11
♥|公平こそ<正義>なり
♠|善意も誠意もまだまだ‥お互い様が往来して<正義>の道のり
♦|「汝の公平とは何か?」<正義>と袂を分かちて解ることもある
♣|<正義>などと‥所詮は不公平、不義、不埒
12
♥|何事にも屈せず窮地をおかしむ‥<吊された男>の死抗は本物だ
♠|吊し上げのプロがご登場だ。どうする?<吊された男>に選択が迫る
♦|<吊された男>を直に口説くよりも、すべき事はいくらでもある
♣|遂に吐いたか‥<吊された男>に帰るところ無し
13
♥|<死神>が魂に呟く「やり直せ、一旦死んで戻って来い」
♠|<死神>という名の規律、公平、気まぐれ‥命ゆえにギリギリを問い詰めり
♦|「祈りがあるならもう暫し」なければ<死神>動かむ
♣|「生きれば好いのに、自ら命を絶つとは‥」<死神>の商売上がったりよ
14
♥|「役に立つなら役立てれば良し」<節制>を頼りに生きて善悪なし差別なし不徳せず
♠|<節制>を以て命と向き合え、然らば平穏は訪れよう
♦|汝の<節制>が命を繋げよう、汝の貪りが命を追い詰めよう
♣|<節制>こそ自らが進んですべき命の調和、其を蔑むとは嘆かわしい
15
♥|「ああ、憎しみが舞い降りた」汝の名は<悪魔>
♠|「妬ましくて貶めたくて‥」そうだな<悪魔>に取り入られては殺めてもみたくなろう
♦|何だ貴様‥<悪魔>に用とは、のこのこと魂を売りに来たわけでもあるまい
♣|<悪魔>との契約を反故にしようというのか‥「貴様何様か!?」
16
♥|傲慢が<塔>を建て、傲慢ゆえに崩れ去る。償いこそ汝らの欲したるモノ
♠|共に築き上げて<塔>がそびえ立つ「ゴールなどあるまい、もっともっとだ!!」
♦|形あるモノはいずれ滅ぶ。支えを必要とすれば尚更‥<塔>を支えしは結束
♣|「<塔>が誰のモノかだって?」それ見ろ、すでにガタガタだ
17
♥|暮らしを支えたる旅路を<星>が導く‥されど‥決めるのは汝ら‥
♠|<星>を目指すか?、古びた道に沿うか?、それともオアシスに安住すべきか?
♦|<星>に願いを託しても暮らしぶりなど変わらぬ。祈るなら平穏
♣|曇り夜空に<星>は見えず、身動きが取れぬなら休め。雨・嵐なら尚更
18
♥|<月>を手にしようと近づきても、その方らが移ろうのみ
♠|闇に染まるばかりが<月>でもなし、光に満ちるばかりが<月>でもなし
♦|<月>明かりを頼る者は善良、<月>闇を頼る者は悪党
♣|<月>を手にするは不可能‥されど、肖るなら等しく可能なり
19
♥|<太陽>が天頂で輝く「ほれ、めし時じゃ、目出度くお上がり」
♠|<太陽>が昇る。「毎朝、こんなに早くにどこに出掛けるのか‥息災なことだ」
♦|<太陽>との時間をどう生きるのか?‥それが人生というモノだよ、諸君!
♣|<太陽>が沈む。「なんと名残惜しきか‥また一つ命が縮むのだ」
20
♥|人は人なりに、獣は獣なりに<審判>を下すは自分自身
♠|怯えても始まるまい。汝は罵ることしか知らぬのだ‥<審判>だってそうなろう
♦|<審判>は下された。「優待席など無い、空いてる席はゆずり合え」
♣|「悦べ!奪い合いの褒美ぞ」<審判>に喰われて大いに呻くが好い
21
♥|是非に及ばず、共に生きる<世界>を歩むのだ
♠|<世界>は幻想なり。完成を目前にいつだって考える人になる‥
♦|<世界>は遍くして平凡なり。非凡として平凡らの前で愛を叫ぼうなどと徒労なり
♣|「なんと鈍臭い‥」ここに至っては、もはや<世界>などどうでも好い
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