2016年05月28日

【詩】命ゆえに新たかを欲す&一首

向宜詠吟.2016/05/28

慣れたくて馴れたくて狎れたくて知恵を絞る
簡単と楽ちんを見つけてはのさばる
日々土壌を養うは非効率と種を弄る
土壌への熱と敬意と智慧は過疎となり、内はフィルム栽培に外はF1種ばかりや
育てる力なき便利放題、育つ力なき傲慢とアイディンティテ
基盤たる種の交配も、そもそもは土壌と風土から
利益追求にほだされ学び、口と舌を合わせるほどに風味音痴なり
甘さばかりを追求し悦に入るは甚だつくる側の臆病なり
季節と風味、暮らしと風味、風土に生きてこそ味わい宿れり
風土に開化されて種はその思いを刻み、新たかを欲する
命ゆえに新たかを欲し、その思いたるを種に宿さむ、食してさらに培わむ


|和気続く土壌に注げり情熱を受け継ぐ種こそ健生なり



> うた詠み終わります、ありがとうございました。


語稚草

 健生【けんじょう】‥健やかに生きる。またそれが続きたる様、継がれたる様。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 09:34 | Comment(0) | | 更新情報をチェックする