記稿.2016/06/14
> かわいそうなことに
‥ロシアの学校では、長期休暇になる度に
トルストイの「戦争と平和」の感想文が宿題になるそうだ。
余りにも長編ストーリーにあることから、
あらすじ本が出まくっているという‥しかも、学年別に合わせた内容のモノが
出回るほどだという‥あらすじだけでも読むのが大変。
ロシアっ子曰く、「トルストイなんて大っ嫌い!」‥とか。
今から振り返ってみても
戦後日本では、米国側の嫌赤主導から、ロシア文学に焦点は注がれて来なかった。
‥今でも、ロシアから入ってくる生活文化を聞かない。
‥戦前はそれなりにもてはやされていたご様子を感じるけど。
> ということで
トルストイの「戦争と平和」を
マンガ&アニメにするとロシアっ子が大助かりになりそうな感じ‥
雰囲気としては
トルストイよりは、ドストエフスキーの方がまだマシな感想を抱くらしい。
‥まぁそれにしても
日本でも需要が出るかどうか怪しいのが、思想でびっしりのロシア文学のスタイルにある。
無論、本を読まない俺が読むわけがない。
マンガでもアレだよな、現代社会に置き換えないと、もはや受け付けないと思われる。
テルマエ・ロマエのヤマザキマリみたいなパターンで
ロシア大好き人間がその気にならないとダメだと思う。
‥描く方にしても楽しくないとダメだからな。
‥じゃ、キャラが物語スリップしてその時代との考え方の差を解説するパターンかな。
‥影武者じゃないけど、物語に跳んで、そのそっくりさんと入れ替わるとかな。
‥そっちに居た主人公が死んじゃって入れ替わる。
‥今風に言えば、VR技術ネタで行けそうかもな。
‥ロシア教育界の推薦図書を狙うなら、それなりに羽目を外しすぎても望ましくない。
‥それにしても登場人物559人だってさ。描く方も混乱しそうだな。
‥マンガでもギャグにしないと無理な登場数なのに
‥それを文字だけで綴ってみせたトルストイって、記憶力が達者だったんだろうな。
‥名前を一発で覚えるそんな人の文学世界、そこん所だけでも距離感を感じざるを得ない。
> そもそも
当時は、娯楽が少ない。冬になれば出掛けることも少ない。
そうなると、無駄に長いお話にも需要が集まった。
その上、議論できる内容が好まれた。
概ね‥信州人が議論好きとの遺伝子も同じ理屈なんだと思う。
そして今や、そんな共通性などまばら。環境自体が存在しない。
‥そもそもにして
文学で、長編に挑む意味が不明に思えるほどの時代の空気。
何故に議論のテーマを「戦争と平和」に固定されなきゃならんのだ!?
‥まぁ少なからず、その辺の土壌は着々と日本に登場しつつあるけどな。