向宜詠吟.2016/06/30
|七月や祭りや祭り京の夢
|古今継ぐ人力車と京の汗
|頬張れば悠久ほどけ不二の涼 (2016/07/01)
|竹林や盛夏に隠る嵯峨の径
> うた詠み終わります、ありがとうございました。
稚草
今度は京都か・・
修学旅行以外で行ったことなんかにゃーので
やっつけで詠んでみましたん。
嵯峨の径(さがのみち)‥やっぱり地名を織り込んでこそや。
‥「京の涼」→「不二の涼」に手直し。
不二の涼=富士氷、平安の夏の極上スイーツっすね。
なんでも甘葛から餡を作って氷に掛けて食していたとかどうとか‥
> ちなみに
江戸の将軍様には、前田藩領だったかな(?)‥北陸の氷が届けられていたらしい。
つまり、不二の涼は京都のみに適当になるかと。と言っても現代向きじゃない。
‥しかも数えるほどの御仁しか味わっていないという、特定格差季語やん。
手直し.2016/07/02
|下駄の緒の痛み忘れる京花火 吉木りさ
|下駄の緒の痛み京都の花火の夜 手直し(夏井いつき)
「え?」祭りの花火は夜やるモノなので、花火の夜とはなんじゃらほい
出直してきて下さい‥客観的にそうツッコむはずなのには、自分でやらかしてるよ。
‥云うまでもないが、昼間に上がる花火は、祭り以外のイベントもしくは合図である場合が通常。
無理に京都なんぞと押し込んでるのが、そもそものキレの悪さの要因だ。
なら、ここは京も京都も削っちまうのが素直だろう。
‥そんなのは別に京都でなかろうと有りがちだって言うんだからな。
↓‥そこでこうなった。
|花火交う下駄の緒痛しすでにそら
‥かぁ、ほんとつまんねぇ着想だな。でもまぁこうは整うまい。
ポイントは花火が主役であって、下駄の緒の痛みじゃねぇってところ。
掃いて捨てるほどにあると言っておきながら、修正すべきポイントを押さえられていないという
‥それで師範のつもりとは、まったく以て、恥ずかしい限りですなぁ。(ポカは見せたくないのう)
|炎天に塔の影行く人力車 キスマイ 千賀健永
|炎天や塔の影行く人力車 手直し(夏井いつき)
着想面白いけど、これってどうしたって、説明がないと判りにくんだよね。
塔の影は、陰影による五重塔の影であっても、文字の限りじゃ何の塔の影だかわからないし、
‥影に対しての炎天の響きも無駄な気がする。
↓‥そこで、思い切って字余りで攻めてみた。
|汗盛る塔の影踏み行く人力車
暑いからこそ、影が伸びていればそこに身を通して少しでも涼みたいし
その姿を見ている方としても、頑張ってくださいの気持ちに誘われる趣だ。
‥この場合の主体は、炎天下や暑さではない
まさにその暑さの中を行く人力車の引き手そのものだ。
|長刀鉾 雲裂き進みぎしぎしと FUJIWARA・藤本
|長刀鉾 雲裂き進むぎしぎしと 手直し(夏井いつき)
‥つまんねぇとこばかり手直ししやがって、進みで十分だろうに。
「進み」を「進む」と直すぐらいなら、言葉を入れ替えるべし。
そうでなくても、雲裂きの表現は例えであって、実際には起きていないのだ。
ぎしぎしとまでの流れの切れが悪いと指摘するにしてもそうである。言葉を入れ替えるしかない。
↓‥となると視点を変えざるを得まい。
|長刀鉾 雲裂き往かむ霊鎮め
霊鎮め(たましずめ)‥どうせなら祇園祭の歴史的背景を織り込んだ方が
長刀鉾の主体がよりハッキリと感じられるようになる。
‥まぁそう考えてみると、「ぎしぎしと」では山車の光景にあるだけだ。
切れが悪いと云うよりは、雲裂きなどという荒々しき言い回しと主体とのバランスが悪いとなる。
山車としての光景を見たままに詠みたいのなら、また視点を変えるべきとなる。
|朝まだき町家にボレロ蝉しぐれ 梅沢富美男
|朝まだき町家 蝉しぐれのボレロ 手直し(夏井いつき)
‥なんともずさんな手直しだ。才能なしの俳句と同じにやっつけちゃってる感じか‥
そこはもう少しレベルの高い手直しを見せないと師範のレベルが疑われるだけだぞ。
「わかってんの?」‥まぁそこまでのレベルなんぞ無いってことなんだろうなと。チーン。
↓‥面白そうなので挑戦してみた
|ボレロかな蝉だんだんと町家の朝