2016年09月05日

【勝手句帳】010 28-9-3 静岡新聞掲載分から

↓6)向宜詠吟.2016/09/05

|「おかげさま・お互いさま」に「お世話さま」大和言葉に仏やどれり  沼津市・萩の会

|丸くなるやさしき響きちはやぶる神意をつなぐ秘めりやまと葉


 「はぁ?」‥仏?‥仏ねぇ‥仏かぁ。
 そなたは知らんのか、言霊という言葉を。
 仏なる言葉が登場したのはたぶん釈迦発祥だろうし、
 日本に伝来する以前に、仏という概念はなく、もっぱら神もしくは霊が宛がわれていた。

 さらにいえば

 言葉に魂を込めるのは、発する側の心次第であり
 同じ言葉だから大丈夫などという響きではないのだよ。

 ‥見てみるがいい、現代人の言葉の乱れを、間違っていても乗っかっている気持ちが大事としておる。
 ‥外人の発音だって、日本語で話さんと懸命ならそれだけで寛大だ。それが日本人。
 ‥しかし海外はどうか?、発音がどうとか言い出せば言霊もクソも無い。
 ‥大和言葉に方言はつきものだ。其までとやかく言う八百万の神なんて聞いたことがないぞ。


> 一方、仏はどうだろうか?


 一字一句間違えないで唱えないとダメとか、そんな修行法を持ち込んでおる。
 ‥実に面倒くさい空気を持ち込んでおろう。

 日本の神々に、言葉の乱れを厳にするように頼もうなら、そりゃ、あれだよ
 途端に、背筋もピンとして生きるべしとした張り詰めた空気に変わり出す。
 ‥言霊にこだわると言うことは、そういうことなんだからな。


 そこまでの覚悟が無いから、仏とか言うておるのだろう。


 ‥大和言葉が大事と言っても、その人の価値観次第でいくらでも変化する。


> 大和言葉の欠点を知っているかね?


 それは、どうでも好いことには関心が乏しいと言うことだ。その様にしかできていない。
 だから、他の言語をそのままに取り込んでしまえるとも言えるだろう。
 乱れて当然、乱れ上等!
 ‥乱れからの再生こそ大和言葉の言霊の力。心髄。そうは思わないだろうか。
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 11:53 | Comment(0) | 名句にポン/2016 | 更新情報をチェックする