2016年09月23日

【俳句】お題'○まれ'

向宜詠吟.2016/09/23

|夏夜まれポケモンGOで交番に    (2016/09/24)
|梅雨まれや羽を伸ばしてスイーツに
|炊きまれや新米焦がし苦笑い
|暮れまれの大降り早し帰路いそぐ
|明けまれの丑三つ参拝ゲロにゴミ



> うた詠み終わります、ありがとうございました。


稚草

> 「○まれ」として、○の中に季語などを当てると、今まで詠みがたかった風景が多少簡単に
> しかも普段との違いを何気に主張できてしまうので、見栄っ張りには丁度良いのでは


 「梅雨まれ」とすることで、降ってるとか降ってないとか、わざわざキッチリ示す必要もない
 ‥梅雨の退屈感、うんざり感がそれだけで表現できてしまっている。

 「暮れまれの大降り」‥雨か雪かと言われれば、とりあえず雪でしょ。
 雨の場合、帰路を急ごうなんて考えません、様子見です。そのぐらいの違いはあるよね。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 23:38 | Comment(0) | 短歌・俳句・川柳 | 更新情報をチェックする

【俳句】お題'影光る'

向宜詠吟.2016/09/23

A.
|影光る飛び込む子等の滝になる
|影光るふりむくをとめ髪そよぎ
|影光るこもれび纏ふ傘をとめ
B.
|谷バンジーささりゆく風 影光る
|影光るSL映やす大井川
|影光るゆらめく獣 狙い撃つ
C.
|影光る警ら見ており瞬く間
|影光る亡きし友の横写真
|影光る昔抱きし夢ノート
|影光る骨に沸き立つ考古学
D.
|影光る羽音うならす黒い奴




> うた詠み終わります、ありがとうございました。


稚草

> 「影光る」を夏の季語に見立ててみたのだが、やってみるとかなり微妙


 Aグループは、季語として自立している。
 Bグループは、名物的な言葉と補い合って、季語としての余韻を維持している
 Cグループは、詩情としての余韻は醸し出すものの季語としての季節感は無季と判断される。
 Dグループは、ただのダジャレの範囲で詩とは呼べぬ代物。


 ‥とまぁ、季語になるかどうか、季語としての余韻を引き出しているかどうか
 楽しんで詠む分には無季でもかまわないのだろうが
 勝負にも決めたいなら、その辺は流儀にならざるを得ない。

 無難に置きに行くのか、大胆にもこれぞ俳句と言い放つのか

 まぁ、その辺も楽しむしかないんだろうけど‥受け入れられぬ感覚もそれぞれにあると。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 00:45 | Comment(0) | 短歌・俳句・川柳 | 更新情報をチェックする