2016年12月18日

【勝手句帳】058 28-12-10 静岡新聞掲載分から

↓7)向宜詠吟.2016/12/18

|貧しさに耐へし日思ふ野路の菊     静岡市・羽衣俳句会

|貧しさに耐へし日思ふ野路の菊 豊かさ問ふまま秘めたれ越えて


 ‥随分と明治な感じに思えるのですが、まぁ戦後の様相でしょう。
 「野路の菊」の放り込みに存在感があります。

 (明治の頃は、まだ日本の原風景は江戸の頃のままにて野菊が人気だったのでしょう)
 (戦後ともなると、どこも焼け野原ですから、尚更に原点回帰の風情だったのだろうと思われます)
 (軍による統轄が睨みを利かし、国風を乱すような、無闇な生物の輸入を拒んでもいたのでしょう)
 (‥贅沢を規制する風潮の流れだった点も見逃せないかなと)


> 豊かさを問うまま、そこに漠然とした疑問を抱え込んだ心持ちにて
> 激動の時代を乗り越えて来ましたが
> 今でもあの頃の貧しさが懐かしく思い起こされるような
> ‥いつしかのこの路に咲く野菊のままにございます。


 ‥間違っても平成の貧しさとやらでは無いと思いますが
 それはそれで‥少なくともそこは、田園だろうから‥それはそれで、
 何を貧しいとしているのかの基準が不明確になり兼ねないでしょう。

 それの意味でも、「野路の菊」のイメージに付きまとう‥「あゝ、野麦峠」
 もとい、明治の生糸産業の時代背景は外せないのです。(読んだことないけど)


> いつしか不平等貿易が始まって、税制が始まり
> 米相場が下落して、一気に貧困に落とされ、工場の要員に導入されて往ったのです
> まぁそういう流れだったんですな。なにが世界の品質とか誇りとか世界遺産とか馬鹿ですか!!




|星降るや一万尺の秋夜長        焼津市・浜風句会

|星瞬るや一万尺の秋夜長 こぼるるしずく峰の峰まで


 *瞬る(ふる)‥星の瞬き専用の(星がふる)に用いる当て字。(俺推奨)
 *一万尺‥概ね3000m。

 ‥季重ねバリバリのくせに、随分と怒太く整ってやがるwww
 まぁツッコむポイントを示すなら、一万尺たる何かが何ら示されていない点です。
 というところで+七七を引っぱってみましたが、付け足すべき用も少ないので
 ミルキーウェイの意を借りてきて、盛っておきました。

 (共に敗北感ありありで、非常にもどかしいっす‥orz)




|山門を額縁にして寺紅葉        焼津市・浜風句会

|山門を額縁にして寺紅葉 千古を伝ふ求道ありけり


 *求道(ぐどう)‥仏の教えを求めて修行すること。悟りを求めること。

 ‥「額縁」まぁ誰しもがそれを思い浮かべるだろうにしても、丁寧に整っています。
 悩ましきは、どう+七七に引っぱるかでした。
 ということで、052に出てきた「千古」を盛ってみました。(知らんかったら、かなり無理っぽ)


> ‥今から観光がてらに、山門に足を踏み入れるにせよ、帰るにせよ
> そこにある誘いは、「求道」のひと言に括れるかと思いました。
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 01:02 | Comment(0) | 名句にポン/2016 | 更新情報をチェックする