↓9)向宜詠吟.2017/01/30
|採り終へて青々暮るる密柑山 浜松市・浜松白魚火梧桐句会
|見晴らせる海空濃くておらが蜜柑 気づけば暮るる余所見の間なく
‥ネタの句の云いたきを汲み取って、引っ張ってみました。
蜜柑と言えば、海の見える山。だから、空の青と海の青で「青々」。
着眼ごもっともですが‥「蜜柑山」と盛っては季語になりえません。
(ツッコんだ言い方をすれば、季語からすれば‥収穫した所からただの山です)
‥リスペクトでは、「採る」「青」「山」を端折りました。(おっと、着眼しか残ってねぇ)
「おらが蜜柑」と添えてしまえば、自分ちの山ですから何をしているのかと言えば作業です。
作業ですから、特に季節感要らないわけですが、「蜜柑」と盛ってあれば収穫期です。
‥季語とはそういうもので、斯様な意味を担うのです。
とは云え、リスペクトした上の句だけでは、収穫の詠みではありません。
単に見栄え&味自慢です。(自慢もなければ収穫意欲に繋がりませんからね)
‥続けて下の句にて収穫の様子を綴ると。
> いやいや‥寝惚けていると見過ごしてしまいそうな「青々」でーす。
> やはりハッキリと見えた方が好いですな。(どうにも日暮れ詠みです)
‥苦労ぶりも伝えたいし、絶景自慢も味自慢も伝えたいし、でも、青空見てる暇もないしと
‥気がついたら、日短にも夕暮れになっちまってる収穫時期の毎日だと。
なるほどなるほど、そうですよね。(これはかなり欲張りな着眼でしたが、無事クリアーしました)
|コンサート余韻引き込む冬の星 藤枝市・亀城俳句会
|ステージに瞬く余韻冬星座 かつての殿堂閉ざされけり
*「かつての殿堂」‥ヤマハリゾートつま恋(掛川市)2016年度師走閉鎖。
‥ネタの句が「つま恋」を想定しているかは不明です。
しかし、つま恋ならつま恋で、「冬の星」では的を射ているとは思えません。
そこで「冬星座」としてみました。そうなると「ステージ」です。
> 数々のステージが催された「余韻」としての「冬星座」の印象かと。
‥それにしても「引き込む」‥頑張ったような感じですが
どうしてそんな無理をしたんでしょうか??
まぁ大方、「瞬かない星があったらもってこい」とでも意識しちゃったのかなぁと。
と言うわけで、「ステージに瞬く」と詠んでしまえば、そんなのちっとも気にしなくてOKです。
> ‥それにしても、芸能界音楽スルーの俺が、まさかの「つま恋」詠みとは。(有り得ねぇ〜)
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