2017年01月30日

【勝手句帳】075 29-1-27 静岡新聞掲載分から

↓9)向宜詠吟.2017/01/30

|採り終へて青々暮るる密柑山      浜松市・浜松白魚火梧桐句会

|見晴らせる海空濃くておらが蜜柑 気づけば暮るる余所見の間なく


 ‥ネタの句の云いたきを汲み取って、引っ張ってみました。
 蜜柑と言えば、海の見える山。だから、空の青と海の青で「青々」。
 着眼ごもっともですが‥「蜜柑山」と盛っては季語になりえません。

 (ツッコんだ言い方をすれば、季語からすれば‥収穫した所からただの山です)


 ‥リスペクトでは、「採る」「青」「山」を端折りました。(おっと、着眼しか残ってねぇ)

 「おらが蜜柑」と添えてしまえば、自分ちの山ですから何をしているのかと言えば作業です。
 作業ですから、特に季節感要らないわけですが、「蜜柑」と盛ってあれば収穫期です。
 ‥季語とはそういうもので、斯様な意味を担うのです。

 とは云え、リスペクトした上の句だけでは、収穫の詠みではありません。
 単に見栄え&味自慢です。(自慢もなければ収穫意欲に繋がりませんからね)
 ‥続けて下の句にて収穫の様子を綴ると。


> いやいや‥寝惚けていると見過ごしてしまいそうな「青々」でーす。
> やはりハッキリと見えた方が好いですな。(どうにも日暮れ詠みです)


 ‥苦労ぶりも伝えたいし、絶景自慢も味自慢も伝えたいし、でも、青空見てる暇もないしと
 ‥気がついたら、日短にも夕暮れになっちまってる収穫時期の毎日だと。

 なるほどなるほど、そうですよね。(これはかなり欲張りな着眼でしたが、無事クリアーしました)




|コンサート余韻引き込む冬の星     藤枝市・亀城俳句会

|ステージに瞬く余韻冬星座 かつての殿堂閉ざされけり


 *「かつての殿堂」‥ヤマハリゾートつま恋(掛川市)2016年度師走閉鎖。


 ‥ネタの句が「つま恋」を想定しているかは不明です。
 しかし、つま恋ならつま恋で、「冬の星」では的を射ているとは思えません。
 そこで「冬星座」としてみました。そうなると「ステージ」です。


> 数々のステージが催された「余韻」としての「冬星座」の印象かと。


 ‥それにしても「引き込む」‥頑張ったような感じですが
 どうしてそんな無理をしたんでしょうか??
 まぁ大方、「瞬かない星があったらもってこい」とでも意識しちゃったのかなぁと。
 と言うわけで、「ステージに瞬く」と詠んでしまえば、そんなのちっとも気にしなくてOKです。


> ‥それにしても、芸能界音楽スルーの俺が、まさかの「つま恋」詠みとは。(有り得ねぇ〜)
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 22:59 | Comment(0) | 名句にポン/2017前半 | 更新情報をチェックする