↓7)向宜詠吟.2017/04/07
|春荒れの果て綺羅星を置ひてゆく 静岡市・清風俳句会(4-4)
|春荒れの果てに綺羅星だれぞ散る 政界花吹雪ヨーソロー
*綺羅星(きらぼし)‥「綺羅、星の如し」からの縮語。
@闇夜にきらきらと光る無数の星。A地位の高い人や明るいものが多く並ぶようすのたとえ。
*ヨーソロー‥進路そのままの意。(ここでは、時代の抗意にのまれて散れぐらいの意)
‥ネタの解釈は、春嵐のあとの夜空の綺麗を詠んでいます
ポイントになるのが、「置ひてゆく」までのまとめ方です。
この時
中七を七音に収めるべく
「に」を盛るか「を」を盛るかで、雰囲気が随分と変わるのがここでの「綺羅星」です。
十七音での整えがネタの句で
三十一音に仕立たのがリスペクトです。
‥見れば分かると思いますが
「を」を盛った方は、どうにも詰まったような余韻にならざるを得ません。
俳句ではそれも味になりますが、
短歌でとなると‥どうにも主体が曖昧になりかねないのです。
> ‥それにしてもなかなか
> 「森友疑惑」&「今年の桜遅し」‥雰囲気ありありです(こんな詠みようがあったのか!)
|ああ平和平和を忘れてる平和 焼津市・焼津川柳同好会(3-31)
|ああ平和、ひっくり返さん芝居ゆえ狼少年騒ぎ出す
|ああ平和、其を忘れ居て平和なく 平和の信念かつぐも軍事
|ああ平和、正直棚にくぶ火元 乱るる根っこ嘘まく政治
|ああ平和、気付く頃には屋根ぞ無し 爆弾降って九条ぞ在り
‥ネタは、同じ言葉の繰り返しこそを十七音ながらの特性とした例になります。
短歌になりますと、もう少し具体的に細かい表現が求められてきます。
思うに、
ネタの句の詠みようは、モザイク風でしかなく、いろんな角度からツッコめるということです。
‥ゆえに、平和について考えさせるには、もってこいの教材らし風体をしていると。
↓/続きを読む/↓