2017年05月18日

【勝手句帳】105 29-5-12 静岡新聞掲載分から

↓5)向宜詠吟.2017/05/18

初蝶の頭上にまとい宮詣り          沼津市・香陵句会

|初蝶がおつむに居よる宮詣り まずはその怪を払いませう


 *怪(け)‥あやしいもの。


 ‥詣での「詣」の字を、参りに当てて、「宮詣り(みやまいり)」
 (盲点でした、好いと思います)

 ‥まぁ「宮」ですので、仏閣ではありません。(江戸時代がどうだったかは判りません)
 仏閣なら他力本願も有りかと思いますが、神道は自立云々とうるさいところですからね。
 「初蝶の頭上にまとい」って、そりゃアカンでしょ。


> まずは、そんなお花畑思考をお祓いして貰わないと。
> 「そのつもりで来たんでしょ?」と、ツッコまれちまい兼ねませんな。


 「お祓い」=「お清め」=早い話が手入れです。掃除です、洗濯です。
 その穢れ・汚れ自体を「悪」とした概念ではありません。
 根絶やしにせんとして改めよとか‥そういう事ではありません。

 満たされない想念なり、ナイモノねだりばかりの想念などを払うことで
 気持ちを落ち着かせるという所に、お祓いの意味あります。

 ‥でもまぁ

 効率の悪いモノの見方というのも確かにございます。
 しかし、それにしても、気持ちが落ち着かないのでは、客観視もままならないと‥

 (仮に‥客観視できたとしても、身についた習慣はそうそうに改まらないのが相場です)
 (神道の神々の方針は、実に気長ということになるかと思います)
 (なにしろすべてはバランスに左右してこそですから)
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 00:58 | Comment(0) | 名句にポン/2017前半 | 更新情報をチェックする