↓5)向宜詠吟.2017/07/03
|晴れわたる空に綿雲流れゆくさやかに見上げる待ち合わせのとき 御前崎市・もくせい短歌会
|苦を問われ荷を問われたる木下闇 承りたくも汗ばかり
> キミねだいぶ(冷や)汗欠いてるようだけど大丈夫?
> え、は、はい、体調には問題ありません
> そうじゃなくてだね、殺し文句を用意してきているのかを聞いているのだけどね‥
> 「ええ☆殺し文句ですか?」
> そうだよ、殺し文句だよ、どんなに良い商品を納めようとだね
> 日々の気遣いたる「殺し文句」まで行き届いているかどうかの方がずっと大事だ
> 何しろこの世界、良いものばかりじゃない、時にはババをつかまされて思案に暮れる時もある
> ‥とくに在庫の山がそうだ‥
> そういう時にこそ、殺し文句の才能が求められてくる
> 引き取る側としては、そこまでのコンセプトがセットだと助かるんだけどね
> 「えええ☆ッ」
> えええって‥キミ、今日のところは出直してはどうかね?
> 売った先の在庫を抱え込んだのを見て、ざまあはありえないだろう‥お互い様なんだし
> 殺し文句も浮かんでこない商品なんて、端から迷惑なだけだよ
> そちらは殺し文句までを考える、こちらはそれに見合っているかをチェックする
> そのぐらいでないと、業者間取引なんて釣り合わないと思うけどね
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