記稿.2017/10/17
> CABACとは
つまり、ビットレート量子化の単純な印象は
波のパターンの大小の組み立てにあるのだから、そのままだと
細かい細部の再現性が、どうしても、イメージとしてもモヤッとするだろうと想像が付く
実際、このCABACの選択をオフにすると
画質が、一気にぼやけた感じに陥り、抜け出せない
(これは、ビットレートを増やしても同じだろう、非効率だ)
‥そこで検討されたのが
輪郭周辺の補正としてのCABACということのようだ
(なんでも、輪郭周辺にノイズを加えて、見かけ上の見映えを演出するという)
ノイズを加えると言っても、元画を参考にはしているように思われる
しかし、それにしてもノイズでしかないのだからやり過ぎは禁物である
> さて、具体的には、どのような劣化が起こるかというと
昭和の時代のフィルム感度は、暗いところになるとかなりあまい
ウォッシュリンクしてみると、その動きのへんてこさに驚く
‥ただでさえモヤモヤしているのだ
この手のフィルム特性からくるモヤモヤは、黒い部分での感度全体に及んでいるようで
巨大な重機のタイヤのアップめシーンでも同じだ
‥こんな場面での、CABACの強度調整で気をつけたいのが
Psy-Rd(視覚心理最適化)項目、trellisの数値変更である‥0.00(デフォルト)
> RODの方は、解像度に合わせて、見合った分だけ上げてやると見映えがよくなるが
> trellisは、デフォルトのままが無難だ
‥trellisの値を 0.05も上げると
モヤモヤしている映像をさらに強調して、モコモコとして気になり出す
0.1よりさらに上げていくと、モヤモヤはボコボコに変形してしまう(あきらかに失敗エンコだ)
> RODでも気をつけたいのが
‥輪郭の印象の基準をどこに目を付けるかである
人物の見映えに水準を見出そうとしても、背景の印象の方が、先に度ギツくなってしまう
ので、適当な背景のパンを見つけて、そこから調整の度合いを見極めてみる方が無難だ
> ついでに
細部の再現性を上げる項目に
フレーム一枚あたりでのビットレートの割合の度合いを決める項目がある
AQ(適応的QP)の項目、「AQ強さ」である
ビットレートの配分に影響しているので
割り当てるビットレートの絶対量が少ないのに、輪郭への割り当てを多くしても
輪郭周辺に対して、ブロッキングの要因にしか成らない
(あと、解像度の違いでも、適切な値は変わるだろう)
(2パスと品質基準でのエンコードでも多少違うらしい)
posted by 木田舎滝ゆる里 at 00:33
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エンコードが始まらない
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