2017年10月25日

【AVC】CRF17ではビットレート不足でフレームレートが分離するパターン発生

記稿.2017/10/25

 たまに‥VFRモード、フレームレート最小、最大、なんてMediaInfo情報を見かけるが
 自分のエンコードでもついに出現を垣間見ちまった
 それらの対象サンプルの共通点は、動きが大きくファイルが肥大化するタイプだった


> つまり、品質基準VBRのエンコードにおいて、ビットレート不足だってことだ
> ‥足りないので、その不足分を隣のフレームレートから拝借していると‥


 (ダセ、失敗エンコやん)
 (ちなみに言うと、的確に割り振った方がエンコード終了が軽く済む)

 ‥品質基準VBRで、ビットレートを割り振る手っ取り早い方法は
 ビットレート変動量を大きくすることと、品質基準VBRの値を下げることだ
 前者はmb-treeの効き目に連動しており、品質基準VBRの値を下げれば全体の見直しが気になる

 (ちなみに、ビットレート変動量:80で設定)


> たまに見かけるってことは‥決定的にビットレートが不足がちってことだから
> 調整の方を試さざるを得ない(そっちの方が確実)
> ‥対象ごとに、mb-treeの効き目までを変更してるとかありえん


 ‥最大QP変動幅(3)の場合
 CRF:16.6、QPの上限:33(34)、AQ強さ:1.00、ROD:1.00
 i8x8 イントラ動き補償は‥プロファイルMainならオフにした方が良い(ノイズ要因のひとつだった)

 というのが、対象サンプルのブロッキングが、見た目最小になる値と言える
 (16.6を嫌って、ビットレート変動量をいじる方法も勿論検討に値するが‥今は無理)


> 最大QP変動幅を3に下げた映像をよく観察したところ、想定外の場所でもやもやが発生していた
> ようするに、視覚心理補正のノイズ分だろう


 ‥QPの変動幅が小ぶりになって、生じた隙間を輪郭部と判断してノイズが付いたと思われる
 サクッとROD値をデフォルトに戻した
 ‥ついでなので
 ブルーのブロッキングノイズの目立つところを括ってサンプルエンコードをくり返した
 どうせだから、AQ強さもデフォルトで試した(こっちの方がノイズが減る傾向)

 ※DCT係数間引きとスキップMB検出はノーチェック


> CRF値を変えるだけで、ノイズの模様が変わるんだから不思議だよ


 それだけ、ビットレートの割り振りが変動しているということなのだろう
 で、その実写サンプルに於いて一番にブルーブロッキングノイズが小さく思えたのが

 CRF:16.6、QPの上限:33‥という次第だった

 さいわい、そのサンプルのシリーズでは、CRF:16.6で十分に間に合った
 フレームレートの値は無事‥ひとつにまとまった
 (ファイル容量の変化は、CRF17変動量100とCRF16変動量80とほぼ同じ)
 (ちなみに、サンプルはとあるウルトラマン)


> 出来上がった映像の印象は


 それほどに輪郭の強調しすぎも足り無さも感じず
 サイズダウンでのSDだし、まぁこの辺りが疲れにくい画質といった趣なのだろう
 ‥あとは、Bピラミッドを採用するかしないかだが‥
posted by 木田舎滝ゆる里 at 21:02 | Comment(0) | エンコードが始まらない | 更新情報をチェックする