2017年11月28日

【勝手句帳】169 29-11-24/11-25 静岡新聞掲載分から

↓8)向宜詠吟.2017/11/28


|IoT 泣かせるための家電かも 顔文字仕込む愉快犯の影


> ‥IoTとわざわざ大小まぜて書く表記が、絵文字に見えてしかたない
> 泣きっ面に蜂さながらのこれの絵文字は、まさにネット家電からのハッキング沙汰の印象だ
> どう見たって確信犯‥もとい、人でなしの愉快犯からのメッセージだよなぁ




|稜線をに釣瓶落としかな         掛川市・句会あさかぜ(11-24)

|稜線を一重に釣瓶落としかな
|平原を一気に釣瓶落としかな

|太平を一気に釣瓶落としかな 黒船報は一矢の誤算


> ‥1853年、江戸の太平に黒船が現れた
> 以降‥日の本の国は、世界レベルの陰謀に巻き込まれて行く
> 「維新」などと威勢良く表しても、所詮は、列強従属の時代の始まりだった
> ‥自由で新しき時代の幕開けなどと‥
> 看板背負わされてるのが坂本龍馬ということだが、「とんだ一矢の誤算ぜよ」





|「雲赤な」日の落ちるたび口にして「赤ね」と訛る「雲茜」かな


> ‥辞書には、かような解説が無いのに
> なぜか多くの国民が、夕焼けのことを「あかね(茜空)」との表現が絶えない
> 国事としては、夜明けのことを「明(あか)」と表現する慣習が有った
> それに対してなぜか夕暮れについては触れられる事が無い


 ‥どう考えたって、おかしい、怪しいのだ‥


> まぁ昔の暮らしに電気は無かったので
> 朝早く起きて、夕暮れはさっさと引っ込むのが流れだったが、現代は逆だ
> つまり、遺伝的に「明(あか)」の感性が、夕暮れの「赤(あか)」に変わった


 ところが、昏くなって行くのに「明(あか)」は不適切だった


> そこで「赤な」という魂よりの響きが口を衝いて出る
> だが、基本的に訛(なま)って口に出るので「赤ね」という余韻に変わる
> 意味としては「赤いね」「赤いな」という至極単純な言葉の発声だ


 しかし、当然、辞書には認知されない要素なので、「茜」あたりを当て字にしたくなる
 それにしても、実際に色づいているのは空ではなく雲である
 だから、その辺を鑑みるに「茜空」よりは「雲茜」と表現するのが適当なのだろう

 ‥まぁ、どちらにしても季語としては不向きの風景と言える
 でもまぁ、雲が多くあるのは夏の趣だし
 「雲茜(くもあかね)」なら(晩夏〜初秋頃)としても良いのでは?
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 23:49 | Comment(0) | 名句にポン/2017後半 | 更新情報をチェックする