2017年12月11日

【詩】しあわせ

向宜詠吟.2017/12/11

しあわせに成りに来たのでは無い
しあわせを為し上げに来たのだ
怠惰に憧れることなかれ、汝には汝の道程がある

しあわせを手に入れに来たのでは無い
しあわせを紡ぎに来たのだ
無駄に新しきに目移りしてどうする、汝らはすでに定まった道の近くだ

しあわせを貪りに来たのでは無い
しあわせを練り上げに来たのだ
傲るなかれ、隅々にまで気を配りしあわせの深度に目を凝らせ


しあわせも始まりは常に一歩から
だからこそ、その始まりを平道に分け合うことこそが欠かせないのだ


汝らスタートの色の違いに好き嫌いを吐くなかれ
そこからにしか一歩はやって来ぬ

無理に主張しあっても、無駄に絡まってお互いに険しく成るばかりだ
‥よしよし、リターンの大きい方が好いのだな‥
(ならばどうしようもあるまい)そうやって、奪い合う形に変貌を遂げようぞ

何しろ、しあわせを分け合う為にも
ジャガイモのように凸凹として在る方が見つけやすい
それはつまり、形として美しくあるべきとか‥では無い、お互いによろこびを見出すことだよ

なのに

目の前にある価値にそっぽして
当てはまらない憤りと共に、いつだって不足を指摘しあうのがご所望なんだからな
それこそが、汝らの暮らしに垣間見せるばかりのしあわせの程度だし‥(ああ、くだらん)

「よろこびたいの?、ののしりたいの?、どっちだい‥」



> うた詠み終わります、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 10:02 | Comment(0) | | 更新情報をチェックする