2018年02月13日

【エンコード】昭和映像をBD化(商用)する上での盲点

記稿.2018/02/13

> 昭和のフィルムをただエンコードすると、たいていが薄暗くなる


 ‥その理由として
 ブラウン管のsRGB領域と
 液晶のsRGB領域が異なっていることが挙げられる

 (平成育ちにそこを語っても通じないわけだが)

 この違いは決定的で
 当時としても、より美麗に見せる為に、様々に回路に工夫を凝らしていたはずである
 あれら薄暗い画面だったはずが無い

 (‥とはいえ)

 ブラウン管時代のTVを前に、カラー調整つまみを弄ったことが無い場合には
 そこまでの違いを感じないかもしれない


> 「ウォッシュリンク」は、擬似的にその差分を調整していると言うことになるが


 ‥それでも
 人の肌の色がこんなにも場面毎の違いで「黄色みを帯びただろうか?」と思う部分は否めない
 そこで思うに、放送局内にあるお高い装置側で微調整していたのかも知れないと想像される

 (制作会社ごとに色合いの差異が見受けられるからな)


 ‥つまり
 なんだかんだと、当時のフィルムをスキャンして得られたデータのみを信じ切っていては
 当時見ていた見映えにはほど遠いと言えるだろう


> では、どうしてそこの錯覚に気がつかないままだったか?


 ‥思うに、音声側の技術向上に引きずられた思い込みに思われる
 音声の場合は、確実に帯域が広がった分だけ再現性が上がる傾向が強い

 レコードが好いと意見が割れたって、独特のゆらぎ×ノイズ含みを好むかどうかだろう
 CDにしたってそうだ
 BDに乗せられてくる音質は、CDより帯域が広い分、別次元を誘うに十分だ

 (好みが分かれようとも、グレード感の変化はハッキリしている)


 ‥それと同じに
 パソコンレベルでのデジタル処理だからを思い込んでしまったのが
 sRGB領域の差の見落としエンコードというやらかしに思われる

 (昭和のフィルムの方が、感度がイマイチなんだからな)
 (平成のと同じに考えたら、そりゃ薄暗いに決まってる)

 ‥勿論、液晶パネル側で、幾分調整はされるにせよ
 基本的に暗号化されたデジタル情報だから、放送時点でのそれとの差はさほど期待されない
 抜本的に、sRGB領域の底上げ偏向をしないことには
 当時の見映えには届いていないと、肝に据えるべき事だ


> この推察から「ウォッシュリンク」の結論を問うなら
> ‥「ブラウン管風味揚げ」と言うことになる



 ‥無論
 画質としては、液晶の方が明らかにグレードが上がっているはずだ

 (ゆえに、誰もがそこの比較ができずに疑っていないわけである)
 (もとい、平成人から見れば、昭和の映像はこんな程度感‥OTL) 

 ‥されど

 今どきのアニメですら
 「ブラウン管風味揚げ」することで得られる映像に慣れだすと
 平成だろうと薄暗いだけじゃねぇか‥と問わざるを得ない点も多い


 (ブラウン管の色調調整は、デジタルのそれとは異なっていたように思われる)
 (いわゆる‥真空管マジックだったってことになるかも‥)
posted by 木田舎滝ゆる里 at 13:40 | Comment(0) | エンコードが始まらない | 更新情報をチェックする