2018年03月04日

【勝手句帳】197 30-2-27 静岡新聞掲載分から

↓5)向宜詠吟.2018/03/04

|高層の直方体の一角を丸くいたわる年越しの月                藤枝市大東町

|大楠の肩にちょこんと微笑みぬ まるく労る年越しの月


> ‥もう年越したか
> 詣での道のりにある大楠の片肩に、お月さんがまるく微笑んでいた
> (こうしてみると、年越しの月も良いもんだなぁ)




|新年を迎えし故郷のしづかなり        藤枝市横内

|雪ざれと拝む古里年の明け 陸の孤島の見晴るかす屋根


> ‥年は明けたが、おらが里は毎年同じく雪に閉ざされた陸の孤島だ
> だからだろう、せめてもの見晴らしを楽しもうとしたのだろうな
> ‥否、そうじゃない‥
> 雪一面だからこそ、そこに手を合わせて無事に冬を越せるように
> 合掌造りに至ったのだろう
> 村一丸になっての祈りが常に在ったのだなぁ




天空に描く大の字出初式           静岡市葵区北安東

天晴れに描く大の字出初式 火事場ヒーロー幾重もひらり


> ‥毎年恒例の梯子乗りだが、やっぱり欠かせないなぁ
> (火事場での機転と度胸と一体感を養うのに丁度良いのだろう)

> しかし、そんなことを考えもしないで眺めていると
> 日本の消防は、「随分と祭り好きなんだなぁ」としか見えてこない

  ‥そりゃそうだろうなぁ‥

> そもそもの気持ちは、火事場でのヒーローだからなぁ
> 仕事半分ヒーロー半分に無いにしても、大の字き決めだしゃヒーロー気分も出るだろうよ
> (そこは、祭りだからなぁ)
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 12:06 | Comment(0) | 名句にポン/2018前半 | 更新情報をチェックする