↓5)向宜詠吟.2018/03/04
|高層の直方体の一角を丸くいたわる年越しの月 藤枝市大東町
|大楠の肩にちょこんと微笑みぬ まるく労る年越しの月
> ‥もう年越したか
> 詣での道のりにある大楠の片肩に、お月さんがまるく微笑んでいた
> (こうしてみると、年越しの月も良いもんだなぁ)
|新年を迎えし故郷のしづかなり 藤枝市横内
|雪ざれと拝む古里年の明け 陸の孤島の見晴るかす屋根
> ‥年は明けたが、おらが里は毎年同じく雪に閉ざされた陸の孤島だ
> だからだろう、せめてもの見晴らしを楽しもうとしたのだろうな
> ‥否、そうじゃない‥
> 雪一面だからこそ、そこに手を合わせて無事に冬を越せるように
> 合掌造りに至ったのだろう
> 村一丸になっての祈りが常に在ったのだなぁ
|天空に描く大の字出初式 静岡市葵区北安東
|天晴れに描く大の字出初式 火事場ヒーロー幾重もひらり
> ‥毎年恒例の梯子乗りだが、やっぱり欠かせないなぁ
> (火事場での機転と度胸と一体感を養うのに丁度良いのだろう)
> しかし、そんなことを考えもしないで眺めていると
> 日本の消防は、「随分と祭り好きなんだなぁ」としか見えてこない
‥そりゃそうだろうなぁ‥
> そもそもの気持ちは、火事場でのヒーローだからなぁ
> 仕事半分ヒーロー半分に無いにしても、大の字き決めだしゃヒーロー気分も出るだろうよ
> (そこは、祭りだからなぁ)
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