↓5)向宜詠吟.2018/04/11
|灯を消して闇うつくしき朧の夜 沼津市・片浜松風句会(3-30)
|朧闇うれいを拡げ羽化ぞ立つ 迷い捨つるがうつくしき有為
*朧闇(おぼろやみ)‥朧夜。おぼろ月の夜。[春]
*有為(うい)
> ‥朧闇の下で蝶の羽化が始まった
> こちらから見ていても、「頑張れ」とか思っちゃうほどだから
> それなりに心細いところもあるのだろうな
> 斯様にも繊細にあればこそ、あのような見事な翅を拡げるのだろうな
まさに
> 迷いを捨てて、ギリギリを行くが如しが有為の心得ということよのぉ
|朧闇うれいを拡げ羽化ぞ立つ 天真纏ううつくしき初
*纏う(まとう)、天真(てんしん)、初(うい)
> ‥店のオススメということで、そのおなごを乞うてみた
> (一目、俺の好みだ‥わかってるじゃねぇか)
> なんでも今宵が初めてだという
朧闇の中で、ためらいながらも纏う着物を脱ぎ降ろした姿が実に好い
> そのまま、いつまでも変わらずにそのいでたちを保って貰いたいところだが
> さてさて、その先のことなんか分からんからなぁ
> ‥今食わずにいつ食うんだよ‥
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