2018年04月11日

【勝手句帳】207 30-3-30,31,4-3 其の2静岡新聞掲載分から

↓5)向宜詠吟.2018/04/11

|灯を消してうつくしき朧の       沼津市・片浜松風句会(3-30)

|朧闇うれいを拡げ羽化ぞ立つ 迷い捨つるがうつくしき有為


 *朧闇(おぼろやみ)‥朧夜。おぼろ月の夜。[春]
 *有為(うい)

> ‥朧闇の下で蝶の羽化が始まった
> こちらから見ていても、「頑張れ」とか思っちゃうほどだから
> それなりに心細いところもあるのだろうな
> 斯様にも繊細にあればこそ、あのような見事な翅を拡げるのだろうな

  まさに

> 迷いを捨てて、ギリギリを行くが如しが有為の心得ということよのぉ



|朧闇うれいを拡げ羽化ぞ立つ 天真纏ううつくしき初


 *纏う(まとう)、天真(てんしん)、初(うい)

> ‥店のオススメということで、そのおなごを乞うてみた
> (一目、俺の好みだ‥わかってるじゃねぇか)
> なんでも今宵が初めてだという

  朧闇の中で、ためらいながらも纏う着物を脱ぎ降ろした姿が実に好い

> そのまま、いつまでも変わらずにそのいでたちを保って貰いたいところだが
> さてさて、その先のことなんか分からんからなぁ
> ‥今食わずにいつ食うんだよ‥
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 20:27 | Comment(0) | 名句にポン/2018前半 | 更新情報をチェックする