記稿.2018/04/23
「おごる」の漢字の違いには、心理的段階が部類分けされていた
> 奢る(おごる)
「奢」のおごるは、「食事を奢る(おごる)よ」でも使われるように
何かを手に入れて自慢したくなる段階を示す
「みすぼらしい食事なんかできるか!」
「食事ぐらい楽しんだって良いじゃないか」
‥なんてのがそれの状態
‥状況の変化に、臨機に対応できない弱さの始まりでもある‥
(現代人の多くはこの口の奢りだな)
> 驕る(おごる)
「驕」のおごるは、馬偏にあることから馬上から見下ろす意に絡むらしい
所謂、上から目線という奴だ
‥日常、立場上のプライドや忙しさから、細かいことをめんどくさがったり
その手の仕事を下に押し付けたりして、チャッカリしている様でもあるだろう
‥で、現場に出向けば出向いたで
自分の肩書きと相手の身分の上下から物事を判断する御仁のパターンでもある
‥でも中には
人間を置き忘れずに冷静に対処して
始終にこやかに見下しているキワモノも居るから難しい
だから「驕る」は
表面的に物事を判断してしまう偏見や思い込みの始まりという事だろうね
> 傲る(おごる)
「傲」のおごるは
「奢」×「驕」より、さらに「偏見」「増長」「自己中」の度合いが進んだ段階を示す
「俺より上は認めない」
「俺が一番なんだ!」
‥なんてのから始まって、いつのまにやら、念いの強さに自らが取り込まれちまってるパターン
すべてにおいて、強すぎる念いが良いと言うことでは無い
‥又これは
想いに対して仕分けができなくなった精神状態の猛烈さでもあるので
「ゴミを拾ってゴミ屋敷化」なども類似している
所謂、驕れる社会の作用と反作用の関係としての現れかも知れないな
> つまり
> 驕れるエネルギーの釣り合いやらシンクロが発生し
> 驕れる人間が増えると、社会的に意図しない壁と堀があちこちにできて
> 生きづらい世の中になるという事だろうね
‥まぁ文明という奴は
「食事の味を味合わずに雰囲気や価値観を嗜む」タイプ増幅器だからなぁ
脳内パターンでも、フラクタルが起きて、人を見る目でもそうなるのだろうよ
そもそも、想いを強く保たないと生きられない戦場たる日常だからなぁ
なにが「競争万能」だよ、「崩壊ヨーソロー」なだけだろうがッ
‥すべておごりの根底には
他者のことなんて眼中に無い意識状態があるばかりだからな
そこを「競争万能」では、益々以て壊れる方に傾くって事だよ
「引き寄せの原理」とか自惚れたって、其の作用反作用の釣り合いが絡みついてくるって事だよ