↓4)向宜詠吟.2018/07/29
|くぐり戸の奥にひと花小あじさい 清水町・清流句会(7-24)
|躙り入る奥に一差しさ紫陽花 さあらぬ顔で梅雨の問い掛け
*躙り口(にじりぐち)
> ‥紫陽花を生ける印象はシンプルに平凡だ
> そんなそのまんまの花瓶に一差しが、小さめながらも置かれていた
躙り口から入ってきてそれを目にしては、「ひねりがない」と思わざるを得ない
> ‥茶席にもてなしてる方はと言うと
> どうにも然あらぬ顔だよ
(まるで‥文句があるならお前で考えろと言わんばかりだなぁ)
‥ということで捻ってみた
例えば、雨の日だったら
紫陽花の花びらを水盆に一毬分バラして散らし
そこに手頃な大きさの別の枝&毬を剣山に差して配置(足下は散らした花びらを寄せて隠す)
|雨上がる阿弥陀の手より蜘蛛の糸 清水町・清流句会(7-24)
|蜘蛛の糸垂れたるアジサイ通り雨 降らざる梅雨に救いの滴
*滴(しずく)
> ‥梅雨に雨が降らない‥だからだろうか?
> アジサイに蜘蛛の巣が張っているのを見つけた
> 通り雨のあと、再びそこを通ったら
> 蜘蛛の巣は、雨に壊されて垂れ下がり、滴にまみれていたよ
(アジサイにとっては救いの滴でも、蜘蛛にしてみればとばっちりだよな)
(そんなたわいない日常の寸劇風景ほど、印象深く心に残るのはなぜだろうなぁ)
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