2018年08月16日

【盲点】辻政信(旧陸軍)の存在自体が、文民統制の不能の具体例だった

記稿.2018/08/16

> ‥NHKスペシャル「ノモンハン 責任なき戦い」を視聴していて不思議に思ったのは
> 辻政信という希有な狂気が、どうして野放しにされていたか‥


 辻政信‥ノモンハン事件、太平洋戦争中のマレー作戦
     ポートモレスビー作戦、ガダルカナル島の戦いなどを参謀として指導し
     軍事作戦指導では「作戦の神様」と讃えられた

     士官学校と陸軍大学校と成績優秀(首席または首席を争う貫禄を有した)
     出身は、石川県江沼郡東谷奥村今立(現在の加賀市山中温泉)
     父親の生計は炭焼き(集落暮らし)

     ‥「ノモンハン 責任なき戦い」で紹介された人物像としては
     作戦責任を現場に負わして、常にしれっとしている超危険な存在

     戦後、CIAにして「平然と第三次世界大戦をやりかねない男」と呆れられた


> とくに家柄があった訳でもないのに、成績優秀だったというそれだけで重宝されたていた???


 ‥はい、ここが重要です
 当時、軍司令部入り(出世)するには軍学校を出て士官コースが鉄則です
 入学するには学問が欠かせませんが、学校で学ぶことも概ね机上です
 ヒトの殺し方についてのスペシャリストなんて次第にはありません
 陸軍中野学校ぐらいの特殊コースなら多少ツッコんでやっていたかもしれませんが
 学び舎の段階で、直に殺傷まで授業でやらかしていたとは思えません


 つまり軍人といえど、権限を確約された特殊文民でしかなかったのです(盲点)


 ‥ですから、そんな連中のやらかすことと言えば
 如何に優位に肩書き席に座っていられるかが日々の目的と化するわけです?(官僚と同じやん)

 なんちゃって軍人世界では、学業時代の成績が基盤にあるので
 そこをないがしろにするような成績優秀者を、おいそれと左遷扱いにしては
 全体のモチベーションが揺るぎ兼ねません


 ‥多くが庶民出だからな
 ‥しかも戦争ごとだからな、立案する立場より無難に同意が流れになる(糞レベル)
 ‥立案採用はカッコイイにしても、失敗例になった場合の気負いは果てしなく大きい

 (それが戦争という狂気でもあるからな‥だからこそ)

 ‥戦争責任を「現場に押し付ける空気」が一番に上手な奴ほど
 最適化されて、重宝されるという心理が働くということでーす
(ブラック企業と同じやん)


> 閣僚だって同じようなもんなんだし、文民統制なんて、ただの言い回しに過ぎません
> きっちり撤退、和睦、停戦と唱えられる口が在ったら、始めから憲法九条でーす


 ‥憲法九条を蔑ろにしている時点で、文民統制は妄想です
 そんなのは、ぶっちゃけ、戒厳令下でのやりたい放題前提に思われます

 そして、極めつけは

 責任を下に擦り付けるのが天才的に器用な奴が居た場合ほど
 確実に暴走する率が跳ね上がるというパターンです

 (斯様が組織にのさばってた時点で、誰も彼も自分の席のことしか考えていない空気が蔓延)


> なるほど、そうだったのか太平洋戦争(はじめて納得できた気がするンゴ)
posted by 木田舎滝ゆる里 at 01:33 | Comment(0) | 日記/2018 | 更新情報をチェックする