2019年03月07日

【詩】自分の命の価値

向宜詠吟.2016/05/24...20140429...

大金を騙し取られて
その挙げ句に自分の命を絶つ‥

「そんなにも安いのか!?」
「お前さんの命は、そんなにも安いのか!?」

騙し取られた挙げ句に、自分の命を断ったとは
自分の命の価値を、その値段以下だと宣言したも同じこと‥

「悔しかったのであろう?」
「情けなかったのであろう?」

ならば、恥を晒して生きるも仕方あるまい
生きる価値の方が、ずっと値打ちがあるのだからな



多額の借金を抱えての倒産‥
なんとも情けなく惨めなことだ

ならば、腹を切るも致し方あるまい
それだけの命を賭けて注ぎ込んでいたのだという
メッセージにはなるだろう

しかし、

生き恥を抱えて生きる事からの逃げであるのなら
なんの意味も無きこと‥
首を吊るなどという行為はそんな印象だ

「お前の命は、絶望より軽いのか!?」
「お前の命は、希望より安いのか!?」

絶望・希望なんぞより、ずっと値打ちがあってこその命である

希望が無いと生きられないなどの言い訳は、
汝の命の価値を見失っている寝言でしかあるまい
そのような心根の洗い流しが、今ここの不幸の流れぞ

希望が欲しくば、今ここからの切り替えを試みるべきである



「そもそもどうして立身などするのだろう?」

何にせよ、立身につまずいて今を迎えたのである
ならばそれは、その始めこそ
歩み新たにできたからだったのではないのか?
ならばこそ、何度でも立ち向かえば良し
そのうちに希望が板に付こう

希望など欲するなかれ
諦めが悪ければ、そのうちに自らが希望と化するのだ
そのせっかくの機会を不意にするとは何事だろうか‥



> うた詠み終わります、ありがとうございました。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 01:41 | Comment(0) | | 更新情報をチェックする