記稿.2019/05/14
> 一般に、動き予測アルゴリズムと言えば、狙って「Uneven Multi-Hexgon」だろう
> しかし思いあまって、誰も見向きもしない「Exhaustive Search」を試してみた
‥どうにも出せていなかったBD-tsの派手な発色を、サックと寝取った
ただし、動きサーチのレベルが変わったことでの意外な微調整をいくつか強いられた
ぶっちゃけた話
「Uneven Multi-Hexgon」は、低品位CRFからの頑張ってきましたレベルのエンコード観
高品位で徹底的にやるなら「Exhaustive Search」だった‥
(理屈で考えても、HEVCでは33方向のサーチをやらかしている)
(それに近づこうとしたら、AVCでは、もう1ランク上げてなんぼだった)
(適度に時間の手間が増えるのは、まぁ仕方がない)
> ざっとしたエンコード時間は、+30%程度の勢いで増加する
> ファイルサイズについては、微に減る程度で増大する気配は薄いがソースにも拠る
(とくに、参照距離(4)タイプのBD-tsは、再エンコードでの圧縮率が上がらない傾向らしい)
‥まず
qcomp(0.67)
AQ(1:0.67)の組み合わせで、スタートしたところ
(‥サンプルtsには「紅蓮の弓矢」を使った)
(タイトルの炎のぼかし表現とズームを組み合わせた動きで‥いきなりにコケていた)
(動きも何か軽すぎる‥処理が先走りしているような感じで、アニメ特有の重力感に反していた)
(720pでは判りにくかったが、1080pで出すと明らかにオーバービットレートしていた)
まさかと思って色々と組み合わせたら、切り捨ての方の丸め値でOKに落ち着いた
> つまり、qcomp(0.66),AQ(1:0.66)である
‥という感じで、「Uneven Multi-Hexgon」と「Exhaustive Search」との違いを思い知った
(端境となるポイントでの丸め値の処理の仕方が違ってくるという差の驚きである)
ただし
BD-tsの派手な発色を維持するには、ref(1)でやるしかない
参照距離を伸ばせば伸ばすほどに、派手さは遠ざかる
それはもう「そんなにも繊細なのかよ」とうなだれる程だ
(参照距離を2〜3程度伸ばすのは、crfを0.5上げるのと変わらない内容に悪化する)
(参照距離(4)を使わざるを得ない状況は、BDの容量に収めるために悶絶した夢の跡)
(ファイル容量から言えば‥「紅蓮の弓矢」の1080p出しで微微増しちまった)
(再エンコードする意味はあるだろうか?)
(でもまぁ、DDR3マシンで美麗16倍速まで可である‥倍速させ難いBD-tsよりは使い勝手は↑)
‥Bフレームを使わずにやらかしてるんだから、検討してるっちゃしてるんだろうけどね‥
> 一番によく解らない変化は
> B-Pフレーム間QP係数(%) / 基準値(30)--pbratio 1.3 である
‥Bフレームには暇を与えているのに
やっぱり適当だった(1.28)から→(1.32)へと12で割り切れる数値に変えることで
より、BD-tsの派手な色が出やすくなった
(どう考えても意味が判らない)
‥思うに
mbtreeで自動調整するときの参考値として、Pフレームの水準決定に用いられているとか??
I-Pだけだと上の変更値域だけでしかないから、P-Bによる下の変更域の程度決めが求められてくる
いくら自動でも、度合いの幅を決める数値が存在しない(指定抜き)という事にはならない
「Pフレーム同士の幅を、どのぐらいまで変化されて良いですか?」
‥とした参照値の幅を求めるのに、参照しないなんてことは有り得ないように思われる
> ちなみに、現在確認できているCRF値の適性は
‥デジタルアニメのBD-tsで(11)
‥実写はどうにも差が無いというか不問として扱えるようで(15)一択
(それなりに高品質前提)
BD-tsからリップされたデジタルアニメな奴らは
CRFが高品質にあるほど(11.5)それほどでもないなら(12)を試してみる感じ(調査中)
(HEVC10ビットだからといっても、満足できる目安になるとは限らない)
(見慣れてくると、得手不得手が判りはじめ‥どうにも悶絶だ)
(中にはよくやられている内容も見受けられるが、部分的に、BD-tsにはほど遠かったりだろう‥)
DVDに限っては、三コマ撮りの昭和アニメと平成デジタル収録までの間に差が見られる
‥前者は(15)、後者は(13)辺りから試してみる感じだろうか(調査中)