2019年05月20日

【エンコードレシピ】夕澄の夢(AVC)

↓10)記稿.2019/05/20

(せきちょう)の(ゆめ)はひぐらし(さと)に(かぜ)(やまかげ)すわる(はる)かなる(く)れ

|夕澄の夢はひぐらし里に風 山景すわる遙かなる暮れ


> 夕澄の夢とは
> BD-ts(デジタルアニメ)を720p化して、美麗倍速で見るための限界的最適化である


 1kテレビでもBD-tsは再生できるし、発色だって調整すればなかなかのもので(*S*D
 2kテレビの都合に劣る程では無いと思うし
 突き詰めて考えれば
 1080pでの再エンコードをBD-tsサイズ程度に戻した構成での720p版と言うことだろうと思う
 それはそれで双方共に、非効率且つ無意味な話には映るが
 技術として確立できていないのが動画エンコードの実際だった

 ‥再エンコードでは、手頃な範囲での圧縮とその範囲での画質向上に目が行きがちだが
 ゆえに、その枠組での発色ともなると、720pは1080pに劣るとの認識がされてきたのである
 BD-tsをテレビ画面で見たってそこまでの差があるとは思えない

 あるとしたら解像度による細かさ程度に思うが
 それにしたって、巷に転がっている1080pと720p程に、テレビ側に品質差があるとは思えない

 しかし、そこまでにビットレートを割り振っても上手く行かないのが720pでの怪であった

 そのテレビ画面(HDMI)での再生時の色合いを寝取ることの限界に挑んだ集値が
 今回のレシピである
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【エンコード日記】qpstep(3)‥復活の件

記稿.2019/05/20

> 先に申し上げておきますと、Exhaustive Searchの威力の再確認により
> AQ(1:0.67) → AQ(1:1.00)に回帰したわけですが
> さらに、そこにAQ値変更に絡みが伴っていたらしく
> qpstep(5) → qpstep(3)に回帰するに至りました


 ‥Exhaustive Searchのエネルギー保持はどのぐらいのBフレームの連続に耐えられるのか?
 (ref(3)に固定)‥夕澄(せきちょう)での必須

 ということで
 ソースをフェードしまくりの
 「秒速5センチメートル」のOP「One more time,One more chance」で
 やってみたところ

(‥ちなみに、crf(10.5)に変更しています)
(Exhaustive Searchの威力はここにも発揮されています)
(どんだけ凄いんだよ、どんだけ見過ごされてきたんだよ‥でもBD-ts容量比オーバーしだすし)


> 「夕澄」を可能とすべく「IP比率(1.5)」を用いた影響は拭えず
> 連続したBフレームでの圧縮効率への影響を否めません(調べてみました)


 ‥コマ数8000枚程度での qpstep(5)における圧縮比率の具体的な感じは

 Bフレーム枚数(2)~(4)に差ほどの差は無く
 (5)~(7)で差ほどの差が無い傾向を見せました‥


(この段階で、不可解を感じるも‥判断できずスルー)


 ‥キーフレームの割り当ての度合いは
 Bフレーム(3)と(4)を境にグッと減り、動きの印象が微に変わりだし
 (6)に至っては色の鮮やかさが微に落ち始めているのが動きの激しいところで気になりだします
 動きの平坦な動画であれば(4)ないし(5)まで許容できるかもしれませんが分かりません
 (7)になると動きの激しいところでの印象どころか微に異なってるような感覚に誘われます

 ‥同じBフレーム(2)でも
 8ビットと10ビットでは‥キーフレームの入りに多少の差がでるようです

 ということから、420と444の取り扱いでも
 キーフレームもしくはエンコード処理の在り方での動きの扱いに差が出るように思われます
 なので、444ともなれば、再エンコード用途の要求を兼ねているわけですから
 動きの印象の正確さ重視でBフレーム(0)は当然でしょう


 ちなみに、圧縮の程度は
 8ビット420Bフレーム(2)と10ビット444Bフレーム(0)でほぼ同じぐらいです
 (若干10ビット444の方が気持ちプラスする程度のファイル容量になる傾向です)

 ‥といったところで
 なんだかんだと‥夕澄を維持しつつさらに有効な圧縮はできないのか‥とした要望には
 Hi10 Bフレーム(3)と言うことになると思いますが
 しかしどうしたことか、動きの激しいソースの場合は
 BD-tsと印象を異にするように思える部分的な動きが極たまに見られる割合で発生する傾向です


> ‥余りにも不可解なので、ここでqpstep(5)を疑うことになり
> 何だかんだとqpstep(3)の回帰という結果を得ました


 ‥容量で云うと、qpstep(3)の方が、常に微に少ない傾向です
 で、qpstep(3)でどのように変わったかというと


 ‥Bフレーム(2)〜(5)まで順当の割合でファイル容量が下がり
 (5)〜(7)になるとほとんど変化しない程度に推移しだします

(まぁこちらの方が想定される推移でしょう) 
(それ以上にBフレーム枚数を伸ばしても、キーフレーム枚数での変化が鈍くなる傾向です)
(圧縮と云うよりは、もはや劣化していく段階です)


 ‥画質はというと
 キーフレームから遠のくまたは不適正になるにしたがい品質が下がるわけですから
 それに即した程度で、(4)まで色みでの衰えを感じさせません
 (5)あたりが境目になるようでして
 Bフレーム枚数も(6)(7)になりますと、デブロッキングが+1された雲行きに推移します


 ‥動きの方の品質はというと
 そこはやはり、キーフレーム枚数にも影響するところが見られます

‥10ビット444 Bフレーム(0):再圧縮予定を盛り込んだレベルの品質

‥8ビット420 Bフレーム(2):大好きもしくは圧縮しやすいソース向けの品質
‥8ビット420 Bフレーム(3):カット変更や動きの大きいソース向け品質
‥8ビット420 Bフレーム(4):カット変更や動きの少ないソース向け品質
‥8ビット420 Bフレーム(5):カット変更や動きのさらに少ないソース向け品質
 
 てなところが圧縮での見方になるでしょう
 概ね、(2)か(3)になると思います


 まずは、動きでの適性を見て、ソースに適したBフレーム枚数を割り出してから
 さらに、圧縮したければHi10と言うことになると思います


 ‥ちなみに
 576pサイズへの二度揚げの際には
 10ビット444 Bフレーム(0)から
 8ビット420 crf(11)Bフレーム(0)がオススメです
 (これで大体、10ビット420 Bフレーム(3)を下回る程度になるようです)


> で圧縮の具合はと言うと
> HDサイズで有りながら、とくにアナログ系tsによっては半分程度だなんて
> どうにもならないけど、まぁBD-tsよりは減らせます
> 上手くやれても概ね3分の1サイズ、圧縮し易いソースで4分の1サイズが目安のようです


 ‥思ったより険しいというか
 crfをさらに0.5下げてビットレート割り当てを増やしたので、5分の1サイズなんて無理っぽ
 徹底して1k美麗倍速にこだわると、AVC圧縮ではそのぐらいのようです



posted by 木田舎滝ゆる里 at 16:49 | Comment(0) | 洗逸しちゃうぞ | 更新情報をチェックする