2020年01月16日

【エンコード日記】実写プログレッシブでAQモードが悩ましい件

記稿.2020/01/16

> 手持ちのウルトラマンのソースに、懲りもせずにトライしてみたところ
> AQモードが悩ましくなっていることに気が付いた


 ‥DVDインターレース解除用途の延長で
 暗いシーンのバイアスを自動分散を選択したままだったが

 BDリップのプログレッシブの映像に対しても同じ扱いのままだと
 どうにも、CRFの微調整に難を見せた


(実写の場合、BフレームのブロックサイズにB4x4というのが無いので)
(Bフレームらしき間で、とくに顔の表情辺りで、細かいボケを見かける)
(それはとくに、CRF値の端数値での場合で起こりやすい)


 ‥ということで、「暗いシーンのバイアスを自動分散」を疑いだした
 こんなに微調整がやりにくいままでは、よろしくない(以前にこんな症状は無かった)
 特に驚いたのは、CRFでの(0.1)の差が猛烈に違うポイントに出くわした事だ
 そいつのそれは(15.9)と(16.0)で発生した


> ‥なんでこんなに違うんだよ‥


 ‥そこで、どうせだから「可変AQ」にして
 ビットレートを増やせば、同じだろうと思い立ち
 それの(15.9)のビットレート量に合うように調整してみたところ
 暗いシーンのバイアスを自動分散とのCRF値換算での差が(0.6)ちょいだった

 これが今度はCRF(15.3)だったわけだが

 今までに見たことの無いほど、なぜかベムラー絡みの波の立ち方が違うのだ
 ピントの焦点が合っているというのか、とにかく別物に見えてしかたがない

 ‥720pにそんなポイントがあるなど、どこの制作現場でさえ想像したこともないだろう


(そもそもがフィルムソースだし、720pでの撮影なんて流行らなかったわけで、想定できない)
(DVD480pともなると比率が違うから、こんなもんだとしか思ってない)
(1080pにしたって、低画質時代の印象がこびり付いたままだろう)
(だから高画質時代に突入してみたところで、今度は差が分からなくなり、このぐらいでをやらかす)


> ついでに、SATD Exhaustive SearchとExhaustive Searchの差も確認してみたところ
> CRF値を規格外に下げだすと、確実に差が発生する傾向にあるらしい


 だが、規格側の想定するCRF(18)〜(23)の辺りだと、それ程に感じられないだろう
 これは、ファイル容量の話で、画質向上うんぬんの内容では無い(そこまで確認していない)


> つまり、SATD Exhaustive Searchの方が、CRF値を下げた場合での増量比が大きくなる
> 勿論、画質も向上するが、ソースによっては、ビットレートを盛りすぎるのは考えものだった


 ‥やはりというか、実写には絶妙のピント量というのがあって、そいつに出くわした
 ということで、プログレッシブソースを再エンコードする場合
 可変AQの方が、Bフレームのバランスがよろしく扱いやすくなるようだ


 ‥まぁこの辺がAVCでの泣き所なのだろう
 B4x4にまで、割り振るにはブロック数が足りなくなるので除外された
 HEVCではそこの改善が見られ、AVCよりBフレームが綺麗になった
 だが、もはやAVCのようにべらぼうにBフレームを並べる発想には無い



posted by 木田舎滝ゆる里 at 22:45 | Comment(0) | 黄岐の果ての黄嶺 | 更新情報をチェックする