記稿.2020/04/27
> まず、CRF値とqcomp値の比バランス対応一覧(仮説)ですが
CRF/qcomp(適正値by理論)/qcomp(失敗例)
18.0/0.60 /0.53333
16.0/0.675 /0.60
15.0/0.72 /0.64
14.4/0.75 /0.66666
13.5/0.80 /0.71111
12.8/0.84375/0.75
12.0/0.90 /0.80
> 理屈は当たっていましたのでそれぞれの例を挙げておきます
‥進撃の巨人「紅蓮の弓矢」OPにて
冒頭のタイトルにて、タイトル文字が
炎に包まれて文字まで揺らいでいるのが正しいエンコードになります。
重み付けが不足していると、文字の揺らぎが炎に同調せずに動いていない印象に成り下がります。
DVDでも、なんとかか細くも確かに揺らいでいるのを確認できますが
DVDであの程度だからと納得してしまいがちなのが落とし穴になってます。
BDでは、文字が炎に合わせてぐにゃって印象を抱かせるぐらいに揺らぐんですね。
‥化物語まよいマイマイ「帰り道」OPにて
夏の暑さの中の駄菓子屋の前を表現するのに、ノイズラインを動かして表現しているのですが
重み付けが不足していると、どうにもハッキリとしない絵面に成り下がります。
ノイズラインの動きが目に飛び込んでこないのでは、暑さの表現には至りません。
重み付けの改善で飛び込んでくるようになりました。
‥フレッシュプリキュア!「You make me happy!」EDにて
星のキラキラバックをこれでもかって云うぐらいに多用しているのですが
それの表現をビットレートが足りないのか、インターレース採用なんですが
アンシャープ&シャープのフィルターを欠けると
星のキラキラ感をしめす光の伸びがガタガタに成り下がっていましたが
重み付けを適正にしてやるだけで、一気に解決していました。(おでれぇた)
‥交響詩篇エウレカセブン「DAYS」OPにて
BD版ですが‥パンの全部に激しく二枚連続のブレ駒が発生しまくっています。
ここまで改善しがたいインターレース表現に四苦八苦すること
手っ取り早くやっつけるには、ref(5)ということになると思いますが
重み付けを改善してやると、同じ程度に収まった状態を得ました(と云ってもまだまだですが)
‥北の国からOPにて
雨のシーンがあるのですが
その雨の降り方が、重み付けを改善してやったら、ハッキリと土砂降り感がでるようになりました。
> 結論として、仮説は正しかったとして良さそうです
> 次なる仮説が、qpstep値です。
‥720Pでは(6)、540pでは(8)としていたあれです。
デフォルトは(4)です。
qpstep値を増やせば増やすほどに、輪郭の無きぼやぼやな映像に仕上がります。
‥とまぁそれだけだと思っていたのですが
(4)にしてみたところ、シャープネスフィルターが不要になった、画質が向上した
さらにBフレーム枚数を3枚まだ安定して使えることを確認しました。(720p‥CRF(13.5))
(つまり、Bフレームの枚数適正にも絡んだ設定値だったと判明!)
(なんて遠回りな道のりを辿ってきたのだろうか‥やれやれ‥)
(高品質すぎると差が分からないという事から無意識のうちに劣化させて比較していたオチだった)
> ‥結果、画質がどれぐらい向上したのかというと
> 今回の上は、以前の特上画質を超えて減量に成功です(減量程度確認中)
‥で、特上における注意点があります。
以前にDVDの自動的インターレースで、高画質を狙うと不能になる点を述べていますが
どうにもそれと似たような要素をBDでも抱えはじめるのがCRF(12.0)に見られるようです。
自動的インターレース解除が不能になるということではなく
ソースエンコード側の質のムラに引っ掛かる端境に到達するらしく
設定が適切に無いと、必ずしもダウンコンバートにあろうと誤差の相殺に不安定さが付きまとう
ということです。
‥ということですから
例えソースがプログレッシブだろうと過信は禁物でーす。(頭の隅に入れておきましょう)