2020年11月26日

【上から目線】力こそ正義VS.ねぎらいVS.世話好き

記稿.2020/11/26

 ‥自由主義社会観において行われるヒトの勝手と言う奴は
 自分の立場を普通より上位に据えおいておきたいとした配分差別を前提にしている

 自分が上位なら、分け前をより多くしたとて差し支えが無いとした暗黙の了解だ

 どうしてこのような世界観が共通して成り立ってしまうのかといえば
 そこには「力こそ正義」とした野蛮だった頃からの習わしのままを踏襲しているからである


 ‥とはいえ今や多少は文化的になったので
 力尽くでは行わずに、契約を介するとした点が、自己責任論に結びついているわけだが
 契約の遂行義務が果たされていると、契約に沿った配分を行われなければならず
 そこで経営赤字をやらかしたならば、それはそのままに経営側の自己責任として双肩にのしかかる
 (とはいえ、雇用側にしたってクビ同然とした会社の倒産では身も蓋もない)


> 個人の勝手ではなく、経営とした観点から自由主義を論ずるなら
> 経営赤字を経営任せにしているお仕事観は、どうしたって組織にとってドブネズミ然だろう


 ‥というのが、今どきのすっかり資本主義に染まっちまった日本人の感覚だ
 &分け前にしたって、下にはケチケチ振る舞いのお家主義傾向でどうしようもない

 つまりこの段階でのお互いの立場は、赤字なり不景気をやらかしてしまている時点で
 だからもっと頑張り合いましょうと言い合っているわけだがら
 どう考えたって立場は対等だ、対等だから、道連れ破産とした流れにもなる

 そして、対等に映ってしまうからこそ、同一賃金であるべき論の方に支持が出る


 ‥だがしかし
 なにゆえに経営の志を立てたかと言えば、自分の立場を上にしたかったからだろう
 それが誰しもがやらかす思考だろう
 そのふざけた思考のそもそもは、実力があるかもどうかも分からない内から
 「脳内勝ち戦」だったという事になる

 そして、撤退時&敗戦時において如何なる姿を見せるのかについても
 どうしたことか‥ただのマヌケでしか無かったというのに
 殿様気分のまま、部下を殿(しんがり)にして見逃して貰えると思い込んでいる
 「脳内お殿様」だったという事になる


 ‥つまりどこの契約書にも
 営業売上の芳しくない際には、賃金を公平にして扱いますとした一筆が無い
 そりゃそうだろう秘守要素が絡むし、自分の立場を上としか見ていないのだから
 そんな契約書を作成できるわけがない
 さらに言えば、自惚れてる新人ならそんな契約書を見ただけで、内定破棄を決め込むだろう

 (折角にお世話になろうというのに、もとい、甘い汁をすすれると期待していたなら尚更だろう)

 ‥有能と思しき新人に頭から逃げられてもお話にならないからな
 まぁ、その時点で逃げ出すぐらいのクズならはじめからいなくて清清だろうはずだけどな‥


> そもそもにおいて、このような普通より上で居たいとした根性の根っこには
> その頭から偏見と差別と独り善がりがこびり付いたままだ
> それはそのままに、お世話にあやかりたい、お世話されたい症候群の延長でもある


 それをつまり男性型社会と表現できるにせよ
 お世話にあやかりたい&お世話されたい女子も多いのだから
 男性型社会とした表現にも無理は出る


 では、問おう「ならば女性型社会とはなんぞ?」


 つまり、世話好きな人たちが上に立っている社会構造と言う事だ

 普通より下とした自己評価では自信も持てずに、世間相手にお世話なんて無理ッ
 その点、そもそもの世話好きな性格こそが、日本人古来からの上から目線の本懐だった


> ところがどうだろうか?


 力こそ正義論者視点から、この世話好きな人たちを眺めてしまうと
 カネで雇えば済む事を、何をわざわざ奴隷仕事を買って出ているのだろうか?
 ‥ということになる

 ‥概ね、今どきの日本人の思考は、これのギャップに荒れている
 このギャップこそを欧米化と断定したとて言いすぎではない


 なにゆえに、その程度の事で悩ましく思うのかは
 そこには、自身を上に据えたいと思っている片手で
 「頑張ったからには、その分をしっかりとねぎらって貰いたい」
 とした一般的な労働観を握ってしまっているからだ

 ‥語るまでも無い
 そのような労って貰いたいとした弱音こそ、世話好きな性格からすれば格下の声でしかないのだ

 其に覚えのある者だけが歯を食いしばる
 それが古来からの日本人のお仕事観だった


> それゆえ、成果をお祭として等しくやらかすのも、そんな矜持からの裏返しだった事だろう



posted by 木田舎滝ゆる里 at 08:57 | Comment(0) | 科特隊どころか無理だからウルトラ経済大作戦 | 更新情報をチェックする