記稿.2021/01/23
形容詞の活用の仕方
未然形:かろ
連用形:かっ、く
終止形:い
連体形:い
仮定形:けれ
命令形:○
(連用形がウ音便になることがある)
‥つまり、かわいいの活用形をヤ行とした場合
「かわゆくすぎる」とした連用形活用するのが正当のはずだが
なぜか誰もツッコまない
(一方、「かわうくすぎる」とは、昔からも用いられていない)
(ヤ行活用が日常から喪失した結果、「かわいすぎる」と用いられるようになったように思われる)
‥集団的使用の勢いがありすぎて、ずっと思い出せずにいたのだが
これが所謂‥集団的思い込み効果による言語変容なのだろう
日本語ではこのような活用での変移が歴史的にしばしば起きているように思われる
‥そして不思議なことに
「格好いい」→「格好良くすぎる」
としてうまい具合に表現されやすい点がまた悩ましい
だが「可愛良くすぎる」などとして使われてきた試しはまず無いと断言できる
「格好」そのものは体言であり、そのあとに良いか悪いかの表現を付けてもなんら問題ない
だがしかし、今どきは「格好いい」とした形容詞化で使用される傾向となり
「格好ゆく」あるとした連用形に変化させる形を想定している
だがそのような用いられ方を聞いた例しがない
> つまり「かっこいい」とした使い方は間違いで
> 基本は「格好+良い」とした形容詞形だ
> そうなると、「かわいい」の原型としても同様の脱落形が起きたはずとして推理される
(今どき流行りの外来語由来と似たような派生だったりしてな)
(否否、「かよわい」の「よ」の脱落形だったりしてな)