2021年02月04日

【詩】道は、なぜ未だそこにあっただろうや?

向宜詠吟.2021/02/04


道は、なぜ未だそこにあっただろうや?

それはそこを往来する生きものが居たからに他ならない
人間を優先して、獣の往来を無くしてしまえば、けもの道など容易く消滅する
人の暮らしも同じで、往来を無くせば文化は消滅する
経済効率を優先して、店舗を無くしネット化すれば良いとした解釈は道を薄めるばかりだろう

ならば、人の暮らしも同じだ
私たる道を中途で閉ざせば、歩いてきた道は無くなる
私を介していた往来が止まるのだ
右に続けとしてきた同じことを、今更ながらに篩に掛けられている


その道の端と端を往き来できている者が少ないがゆえに
居たとしても伏せられがちであるが故に
必要と不必要の論は、いつだって各々の知った枠でしか述べられていない


今や資本主義に毒されている人類の多くは
同じ土地に住む人の為よりも、知らない海の向こうの知らない人の為に働いていたりする
地球は一つで、人類は繋がっているから同じことだとしても
細胞レベルで考えると、不可解しな事をやらかしているのは明らかだ

(もとい、富裕層の利益の為として働いているケースの方が太いだろう)

頭の細胞が心臓の細胞の為にできることは、頭の機能を正しく行うことで有り
心臓の細胞が頭の細胞の為にできることは、心臓の機能を正しく行うことで有り
それら身体の細胞の為にできることは、当人が正しく暮らすことである

だが今の時代、何を以て正しく生きていると言えるのかに、誰も解を持ち合わせていない

一人一人がその程度なら、国の程度も高が知れていて、さらに国際社会の程度も底が知れている
その国際社会の論こそ、利益の為でしかないのだ

.

それら恩恵を受ける為とした手立てはどうして成り立って来ただろうや?
どうしてそこに道ができただろうや?


やらかしていることは、上が下から吸い上げることであり
それの還元を公平にするわけでもなく、その道は一方通行のままどや顔をしている
其を機能させてきたのは、宗教に有りがちな本音と建前のすり替えの果ての人々の思い込みである

助けてくれるはずだからと、神を正義として信じ込んできた
ならば、助けてくれないお互い様の暮らしぶりはなんだ?
そこに神など居らぬ、もとい助け合わない分断があるだけだ
其を今まで神として崇めてきた、しきたりを守ってきたそれだけの話だ

其を護ってきた連中が居たというそれだけの話だ

それこそあなただよ、それこそお前だよ
誰だって足を踏み入れずには通れない暮らしぶりになっていた
そのような一方通行寄りの道だった

..

往来できる世界に階級は要らない
往来できる世界なら、面子もプライドも薄くて良い
文化の違いは当然で、郷に入っては郷に従えば好い
嫌なら出向かなければ好い
「身分云々×大枚云々」と‥おもてなしを要求するばかりの片寄りでは宜しくない
その土地のおもてなしの形が気に入らなければ出向かなければ好い
頑ななままで人気が無かろうと、それも一興だ
そうできない形に飼いならされてしまっているのも、資本主義による洗脳ゆえだ


あなたの道は従来の道とはずいぶんと違うかも知れない
されど、その道を歩もうとしない限り、そこに道が刻み込まれることは無い
宇宙に私を刻み込む‥刻み込んできたと言える皺や年輪のような痕跡を「道」と呼ぶのだ

それが誰の為であるかなど問う必要は無い
そこに道があることで導かれし者らの道に成るだけだ
続く者らが僅かだろうと皆無だろうと
宇宙に私を刻み込む気概を失っていては道など生まれやしないのだ

気概を失っている者らに魅力を感じ得ずもまた宇宙である
貴方もきっとそうに違いあるまいて

...

昔にあった一番に身近な道は家族だった、一族だった
それがこれからも人気があるかどうかなど、宇宙とて知らぬ

宇宙は何ら貴方の命運を握ってなどおらぬ
宇宙は誰彼に期待などこれっぽちもしていない
ただ興味半分にも、放りくべたりとやらかすことはある

宇宙だって手を抜くことは有る
宇宙だってここは外せないとした集中を発揮することもある
貴方もきっとそうに違いあるまいて


宇宙と貴方とに差を感じるとしたら、それは経験値の差だ
経験値による視野の差が圧倒的なら、貴方が道と思って頑張ってきたそれの見方も変わるだろう
だが宇宙はそれを無駄とは突っぱねない
呆れた顔で先行きがどうなるのかを楽しんでいる

‥貴方が道を楽しめていないのなら‥
貴方が道と決めてきた価値とシンクロしていないと言うそれだけのことだ
貴方が道を閉ざされたというのなら、見落としてきた何かを問われているばかりだろう

宇宙の支援が、私たちが思い描く好いこととした形ばかりにあるとは限らない
ぶっちゃけ、宇宙と私たちとは腐れ縁以外のなにものでもないのだよ



> うた詠み終わります、ありがとうございました。



posted by 木田舎滝ゆる里 at 15:53 | Comment(0) | | 更新情報をチェックする