↓2)記稿.2021/04/25
> 「キノの旅」に出てくる国々は、都市国家をなしており
> それゆえの治安の不安定さから
> 多くがへんてこりんな秩序を構えた国である点が見どころなのだが
> その辺りをツッコむのは野暮なのだが、ダメダメが見られたのでツッコんでおく事にした
‥廃墟の国は森の中に隠されたようにひっそりと存在していた
まるでアンコールワットの遺跡発見を思わせるような印象で始まるのだが
廃墟の国には立派な水道橋が崩れる事無く突っ立っている印象のわりには
石造りの家が、あちこちで倒壊しているという異様を見せていた
‥出てきたぼっち少女の語るところでは
鉱石の発掘と加工で潤った国だったとか何とか
その研磨に水車が使われていたそうだが、水車は見当たらないようでキノの台詞には出てこない
木製だった水車がとっくにくたびれていたにせよ
水道橋はあれども、川が多く見当たらない様子はどうにも解せない
それどころか水車を回すにはそれ相応の河川地帯か湿地帯とした条件が必要であり
一方、宝石の発掘をするにはそれ相応の高山地帯である必要がある
なぜなら、水道橋を引っぱれるような水郷地盤では
地下を掘っても水鉄砲を食らいまくるばかりで掘削効率は最悪だからだ
> しかも水車を回せる程のそれだけの水郷なら、始めっから水道橋なんて要らねーだろうが
‥ということで「風車」なのではないかと思わなくも無いのだが
「水車」としてのイメージが又曖昧なので判りにくい
水道橋という奴は、水の流れをゆったりと管理するのが相場なので水車を回す想定には無い
船を通すための水道橋を実用化する場合もあるにせよ、いろいろとした都合から
多くの水車を回す想定には無いので、やはりというかゆったりとした流れになる
その手のゆったりとした流れで臼を回す程度は可能にしても
水道橋の上に施設までおっ立てるとなると重量負荷も増大になり実用に難がある
やらかすとしたら、橋の下への分岐を設けて水を落とす勢いを利用した設計だろうか
するとそういうのは外観から見分けが付かない構造になる
だがしかし、そんなのを全ての橋の脚部のそれぞれに設けようとするには無理がある
(水の勢いの目的はあくまで各家庭への供給なのだから、どこかで勢いの調整が必要だ)
‥そこで気になるのが
上水道だけで無く、下水道も完備して並列折り返しで、引き込んだ水を排水していたらしく‥
否否待て待て
下水道が地下なら判るが、上水道に並列してるって‥ポンプありきの話になってくるぞ
(しかもそんなの見た目で区別なんて無理だろう)
(又、町中に下水の生臭い臭いが、時に匂うだろう事を厭わない設計なんか‥絶対にありえない)
つまりこれは
各家庭向け用の水道橋と、研磨作業用の水道橋を使い分けていたと考えるべきで
そう説明するべきだったところに思われる
> それにしたって
> 宝石の採掘は、高山地帯前提が相場なので無理すぎる
> 又、採掘場所を国外からの取引云々にして別にしないと説得力を欠く
‥そうでないと400年もの間、黙って閉山してましたなんてありえない
別々だったらそれはそれで、取引先が変わっただけの話で記憶から失われても問題ない
(その手の採掘ノウハウと心理を無視した発想はどうにも痛い)
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