2022年03月31日

【アニメ】賢者の弟子を名乗る賢者の見方

記稿.2022/03/31

> これはアニメ「賢者の弟子を名乗る賢者」というお話の感想である


 ‥「賢者の弟子を名乗る賢者」に出てくる賢者は、それこそ典型的な爺姿だった
 その賢者は、超有名な召喚術師としてその世界でビクトリーしていた

 ちなみに、この話はVRゲームの中だったのだが
 賢者のプレイヤーが、遊び半分で美少女リメイクしている際に寝落ちしてしまい
 気がつきゃゲームと同じ世界観を持つ‥ン十年後の世界に飛ばされてしまっていた

 という何だかよく解らない、異世界好きマニア以外には付いてこられない舞台設定で始まる


> ‥そうなのだ、始めこそ爺だったのに、それはフリで
> 本質的には美少女姿(性転換姿)で物語は進行する(いやはや何じゃこりゃとしか思えない)


 ところが

 賢者の得意技は召喚術である(体術もこなすがそれはそれで、作者の最強イメージの反映だ)
 その召喚術の在り方が非常に不可解しい

 ガンダムに見られるファンネルやビット攻撃さながらに、同時に何百体と出現させるのだ
 実際に個体とした生命単位になると
 きちんと捕まえてゲットした上で、生息環境とやらを想定する必要が出てくる

 ‥ポケモンを例えに挙げるとすれば
 捕まえたポケモンたちを呼び出すにしたって
 ポケモンセンターで管理されているからできるのであって、そうでなかったらまず無理だ
 下手すりゃ、捕まえたはずなのに、死体で転がって出てくるオチにだってなりかねない

 ポケモンがゴーレムもどきだったとしても、製造した個体数までしか召喚できないはずである
 つまりは、そんなゴーレムもどきを同時に何百体と出現させるなんてのは
 読者視聴者に、頭を下げたって賄賂を積んだって説明付くあろうはずも無い

 (それはあくまで召喚であって、魔法からの幻影を実体化せしめているわけでは無い)

 だが、巧妙にも其を回避するために、始めに舞台をVRゲームとして

 ゲームながらの可能性を加味させて、話の辻褄をつけておき
 それの仕組みを継承した結果のなれの果てとした、異世界に飛ばされたっぽい舞台とした
 話作りに成っている


> だがしかし、話の中の辻褄づくりはそれだけでは終わらない


 ゲームの中のNPCたちは、その新たな舞台では、生命として機能している
 ゆえに、そこでの記憶は、爺とした賢者の名声が轟いたままだ

 だがしかし、爺は美少女に姿を変えて存在するばかりとなり、どうにも説明が成り立たない
 そこで、美少女は、賢者の弟子を名乗ることにしたのだった

 この糞くだらなそうに見える美少女設定が、実は
 有り得ない召喚攻撃の繰り返しにおいて、感覚麻痺を避ける上でのブレーキ感になっている

 (所詮これはゲームからの延長ですから‥とかなんとか‥)

 又、プレイヤーキャラの存在性とした説明を都合良く繰り返すだけでは
 面白くないとした確固たる意図にも見える


> まぁそこはそれでいいにしてもである
> NPCの生命体と化した変化には驚きを示しているというのに
> 自分が召喚するキャラの一つ一つに個性付けされた内容に関してはスルーなのは解せん


 そりゃ、ドロップキャラにもなると、NPCよりは詳細に設定が絞り込まれてあるだろう
 それの変化にブレが無いに越したことは無いわけだが
 それにしたって、それに関しては当然であるかのような感想しか示さない

 (誰がどう考えたって、それは賢者プレイヤーが)
 (ドロップキャラと普段から親しげにお喋りしていたってオチにもなる‥)
 (それはつまり、お人形さんとお喋りしちゃうおじさん像を想起させるのだ)

 (しかもカラクリ人形を戦闘にしか使役しないおじさん像とのダブりっすから)
 (そこはポケモンと同じで良いでしょと言ったって、微妙なズレを感じざるを得ない)

 (ポケモンには一緒に頑張ろうとした空気が有るにせよ)
 (この賢者の使役の仕方は、戦闘中にも成ると‥やっちゃって調子でしかない)
 (圧倒的すぎることに因る、駒扱いが生じているって事でしょうね)
 (それは、お前たちは主に忠実にあって当然とした麻痺思考って事なんでしょうね)


 ‥中には拠点を管理するキャラにも成ると、特別な感情さえ芽生えてあるというのに
 どこか絵空事のように、元からそうだったかのような成り行きだったりする

 その辺は、賢者自体が、アバター像なのか、本人像なのかとした
 人格像での曖昧さを避けた表現としたくささを残す‥

 (ゲーム内でのキャラに対する感情なんて、それほどに変わるものではないとかなんとか)
 (それが現実的に様変わりしようと、こちら側の受け取りに差なんて有り得ないとかなんとか)
 (なぜなら、ゲームとしてやりたいことに違いの発生など起こりようなんて無いから)


> そこにはゲーム向けとした正義があるばかりで
> リアルとした正義云々考える必要は無いままのスルーにあるばかりだろう
> (其を支えてあるのは、述べるまでも無く圧倒的な戦闘能力にある)
> (さらに述べるなら、この世界で死んでどうなるかなんてプレイヤーには想像付いていない)


 ‥そういうの描くの面倒くせーとかなんとかだったりするのだろう
 確かに、現実にしたって死後の世界云々知ったこっちゃねぇわけだし
 それの曖昧さを前提にしたところで、この世界の中でどうにかなるもんでもねぇわけだし
 ログアウトで済むんじゃねぇ気分の方が気持ちで安定するなら思考スルーも有りなのだろう

 (だがそれはそれで、どこか「?」にも見えてしまうのだ)



posted by 木田舎滝ゆる里 at 17:21 | Comment(0) | 日記/2022 | 更新情報をチェックする