2022年05月16日

【詩】人生それも所詮は、只今実験中ですから

向宜詠吟.2022/05/16


この宇宙は、実験の最中にあり失敗続きだという
それってつまり、ラボの管理人は居るけど‥神は居ない‥

‥違う‥

宇宙そのものがラボなのだから、それに参加しちゃってるわたしもあなたもチャレンジャーだ
それも、飛びきりに物好きなチャレンジャーだ

実験をしに来たのであって、自分の実験に対して誰かからの評価なんて無意味だ
なぜなら、この宇宙での実験に尽きることなど無いはずだから


すべてを実験的視点で眺めたなら、誰かの実験に大した意味なんて無い
なぜなら、自分も含め、実験には失敗がつきものだからだ


無理に成功とした意味を持たせようとすると、なぜか途端に、わたしの実験が詰まらなくなる
わたしの実験には、わたしの試したい何かがあるだけで、それはとりとめないのだ
目指すべきにしたってとりとめないのだ

とりとめもなく中止も有り得るし、誰かの実験に注視せざるを得ない場合もある

誰かの実験に影響を受けるなんて事もあるだろうけど
その度に、とりとめもなさは、さらにとりとめもない方向に及ぶのだ


そんな中でも、一番人気にある実験は、「しあわせ」になることだという‥


家庭を築いて、命を育てるとした実験ということなのだろうけれど
ならば、食べる・食べられるにしたって‥実験の一部なのだろうけど

実験としてのテーマを持たずに、なんとなくだったりするのは詰まらない
それをマンネリというのだろうけど、人並みとも言うそうだけど

もはや、それを実験と呼ぶには、只の受け売りの再現性の証明をやろうってだけの話なのだから
思い立った端から、なんだか「自由」とは言えないテーマに見えてしまうのだ

どことなく‥言いつけられただけの宿題を、「愛」と叫んでいたりしてしまうのだ

宿題のすすみ具合が気になりだすと、途端に周りとの比較にいそしんでいたりする
それは、実験としても、観察としても、どこか私が無いままに流れ出す
この実験は、必ずしや成功させなければならない、否、常勝し続けなければならない
とかなんとかとした建前ばかりに気圧され出す


実験とはチャレンジであり、チャレンジャーであり続けるべき世界だ


なのに、成功し続けなければならないとなったら、只の生産者だよ
それだと‥生産の都合に適った出来映えを常に強いられてばかりになりがちだ


実験に対してチャレンジャーであり続けるには、失敗ありきを当たり前として構えるべき事だ
そういう意味では、確かに‥一神教において語られがちな全知全能の神など居らんのだ

ならば、幸福の創造などという奴は
実験としては、果たされるかどうかも怪しく‥困窮を窮めるテーマの一つにすぎない事になる
あなたに、成功するとした確証無き段階なら尚更だろう

一般的に成功できるはずだからとした思いこみやら、他人からのオススメに意味は無いのだ
そもそもからして、互いの条件は違うし、方向感も異なっている

なのに、大体において同じようになるはずだと思い込んだ‥結果想定は、実験姿勢には程遠い‥
「あんたさぁ、どれだけの手練れなの?、いつから神様なの?」
「ラボの管理人からして、失敗ありきが実験の当然なんだぜ‥」


そうだな、自分の実験を進めるためにも、誰かの受け売りに何の意味もない
自分自身にとってのアイデアを加えずして、実験を楽しんでいるとは言えないのだから


そもそもからして、この宇宙が実験室という事でしかないのなら‥もとい、でしかないのだから
実験室で誰かがやらかす失敗は日常茶飯事だし、最悪の形としてのラボ爆発も当然だ

そんなチャレンジ暮らしの中に、しあわせがあるとしたら

自分の実験を続けられるとした感謝とよろこびと
実験のネタが‥尽きることなく湧き続ける泉である事ぐらいだろう



実験だからこそ自由になれる
実験だからこそ、自分の必要を引き寄せることにもなる
そうでなかったとしたら、誰かの実験の素材にでもされてしまってあるのだろう

組織だった実験ともなると、不思議と結果成功を競い出したりするからな

実験比べの毎日なんて、それって、常在作業とした集中の要求だ‥
テーマに沿わないアイデアが湧いてきても、我慢しなければならないわけで
自分の隣で目を奪われるほどに注目沙汰があろうなら、自分の実験は手付かずになるわけで
そうになったら、競争なんて二の次になる

いつだって‥実験するのに出遅れなんかありはしない‥なのに
なぜか競争ともなると、出遅れがやって来て、競争は負け続きとのオチになる‥
自由に、実験を失敗する暇すら得られないなんて、なんて不遇だろうや

統計的にも、負けの方が大多数なのに、何をそんなにも大勢こんで踏ん張るのだろうか?

「あんたらさぁ、どれだけ結果のみに意固地なの?」
「失敗から得られるネタだって、十分に楽しめるアイデアの源泉なんだぜ」
「それを捨ておこうって何?」
「価値が無いと言わんばかりの競争欲の方こそを、捨ておくべきに思うけど‥」


‥人生それも所詮は、只今実験中ですから‥
私たちが望もうと望まざると、宇宙が実験中&失敗続きとしたシンクロこそが真実なのでーす
ならばもう、結果にこそ意味が無い‥のだと考えざるを得ないではないか‥
チャレンジャーにしかあれないのなら、アイデアの枯渇こそが死に相違あるまい
つまり、アイデアのGETこそが勝利とかなんとか‥(只ひたすらにそれだけだよ)



> うた詠み終わります、ありがとうございました。



posted by 木田舎滝ゆる里 at 05:00 | Comment(0) | | 更新情報をチェックする