2023年07月25日

【詩】変身とお笑いは双子の関係?

向宜詠吟.2023/07/25

変身したい気持ちとは、行き詰まりたい気持ちでもある。
でも、誰も、行き詰まりたいだなんて思っちゃいない。

これは、とても不思議で不自然な釣り合いなのだ。

変身したければ
否、変身したいからこそ
行き詰まらざるを得ぬ道を歩むのだ‥

それこそが変身願望とした辻褄と言えよう。
ゆえに、あなたが変身を望むなら、問答無用で‥行き詰まりを引き寄せる‥


ならば問え、その変身の先に何を望むのか?
それはそのままに力の使い方を意味する。


力こそ正義を翳して進むなら、その変身の先にも更なる闘争が待っていよう。
あなたの力の使い方がそうでしかないのだから‥
努力をし続けたいわけでも無いのに、力こそ正義を翳しているなら
それはもう行き詰まるばかりだろう。

ならば、更なる変身が期待できるのか?‥否、自ら鍛えるとする意思を欠いて次の変身も糞も無し。
其は単に、怠惰への変貌だ。自らが自らに期待してきた変身では無い。


ならばどうする?‥笑ってごまかすのか‥


然様、そういう力の使い方もある。
どのような如何なる時にも、笑い飛ばせる力こそ、大変に稀少で希有なよすがだ。

そこに努力が求められるとするなら
恐怖に呑み込まれずに、笑いのツボを見つけ出さんとする確固たる信念のあったればこそだ。
他者の迷いをほぐし、前向きに誘うことができる。

行き詰まりを遠ざけるかのようなそれは、まさに理想的な変身に見える。


だがしかし、お笑いは、依存症とした行き詰まりを連れてくる。
ならば、お笑いは、始めから手頃に行き詰まっている姿にも見えてこよう。


手頃にボケていなければ、ツッコミなんてやって来ない。
されど、ツッコんで勝ち誇ったままでは誰にも届かない。

ツッコミがボケに、ボケがツッコミに千変万化していく様がお笑いには見え隠れしている‥
ならば、そういう柔らかい思考を心掛けるべきであろう。


あなたが変身を望むのは、毎日を笑い飛ばしたいからだ。


笑い飛ばす為にも、あなた自身がより深く柔らかくなる必要がある。
結果、毎日に一つのお笑いのツボの発見は、変身し続けている何よりの証しとなるだろう。



> うた詠み終わります、ありがとうございました。



posted by 木田舎滝ゆる里 at 14:02 | Comment(0) | | 更新情報をチェックする