【詩】天上天下唯我独尊

↓1)向宜詠吟.2023/08/29

世界とは私である。
だがその世界とて、不思議と派閥で構成されてある。


私以外にも存在が居るというのに、それもすべて私にあるのだ。
目の前に広がる「生老病死」たる苦しみのすべても‥私が創り出していた有り様だった‥

それが、「世界と私が繋がってある」というなんという無常、無情、無上‥

なんという無力、なんという非力、なんという傲慢‥
私は、それすら理解できずに救いを求めてきた。否、理想たる世界を求め問うてあった‥

私が私を意識する私たる世界において、私を救えるのは私のみであった‥
そこでは、私の心のみが比重を占めてある。
他者の介在など見えているだけで、無いも同然だ‥
私から他者を救い得るかと問えども、できることは私自身を私がどうにかする所からのみ始まろう‥


その証拠に、誰の声も、誰の汗も一時を生かしはすれど、私の今を、永遠を、満たす所には届かない。
それは私に、「世界とは私である」とした実感が伴っていないからだ。

ならばこそ、私から怠惰を好むばかりなら、世界は怠惰を成し遂げんばかりだろう。
ならばこそ、私から正義を始めぬ限り、世界が真っ直ぐに成るわけがない。

なんという果てしなき道のりだろうや‥
さてさて、本当の意味で、私は、何を正しさとして望んでいたのだろうや‥

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【翻訳脳】国語の乱れは、助詞「に」と助詞「を」にあり

↓2)記稿.2023/08/29

 ネットニュースの題目を見ていても、助詞の使われ方がどこか変(これAIくせぇみたいな)
 今どきのマンガは、校正をしないのか‥変な言い回しが目立て不愉快
 俺より難しい単語を知ってる作品にしたって、どこかおかしく思う言い回しに出くわす

 (著生の読書量は極端に少ない方と思うが、そういうのだけはなぜか解る)


 ‥では、例文を並べて検討しよう

> 僕は先生に怒られた(怒鳴られた)
> 僕は先生に叱られた(叱りつけられた)

> 僕は先生を怒らせた
> 僕は先生を叱らせた‥× →(叱った、叱りつけた意外には、まず使われない)


 ‥通常、日本語では
 例文の「僕」とした第一人称を省いて語るケースが多い
 その時、「叱らせた」なんて用いるケースは100%出てこない

 (どんだけその子策士なんですか?、叱られフェチなんですか、相当なドMですよね!)
 (というのが日本でのネイティブ感である‥というか、日本人は褒められたい症候群だらけだよ)


 ‥てな所で
 叱った・叱りつけたと言う風に立場の逆転が起こり得るのが、助詞「を」の奇怪さだ
 主語観が形勢逆転しちゃったり、動詞の運用を反転したりとしたマジックが起こるどえす
 (まぁこの辺りが日本語の難しさにハマる所でしょう)


 ‥そもそも、「怒られた」「怒鳴られた」というのは
 当人への注意を、当人が理解できない事への抗議に近い表現です

 なので、注意された中身を理解し得たなら、素直に「叱られる」を用いる所でしょう
 だがしかし、「叱られた」「叱らせた」というのもおかしな用法です

 本則は「お叱りを受けた」「叱りつけられた」辺りが、当人の理解の度合いを示す所でしょう
 (まるまる文法通りが、正しいだなんて全くない一例です)


> 王子殿下は、大臣からお叱りを受けた
> 王子殿下は、大臣から叱りつけられた


 こちらなんて、「に」や「を」用いるより「から」とした方が、意味としてスッキリします


 ‥「ら抜き」を槍玉にするあまり、今やその手の諸々ニュアンスがすっぽ抜け‥みたいな

 昭和50年代頃は、ほとんどの人がマンガ雑誌の立ち読みをしまくってた一方で
 出版社側にも校正体制が整っていたので、その手のニュアンスで、変なのはほとんど無かった
 (但し、出版社のマインドによる言葉の棘やらエグさというのは所々に見られた)

 ところがネットに出回る校正無しの自分たちの文章に慣れてしまったがゆえに
 あっという間に、正しくない日本語にデレ入ってしまったくさっ
 (其を下地にした今どきネット作品の言い回しには、校正を知らねぇ箇所が多々見受けられる)

 まぁ言い回しでの思い違いは誰にでもありますけどね

 でも、「れる・られる」「せる・される」絡みのそれともなると、どうにも耐え難い
 動詞の選択が不可解しいとした、見直しも俯瞰もねぇところが、もう嫌になる
 (というのも不思議っちゃ不思議であります)

 (欧米だと‥LとR諸々の発音が違うとイラッとするのに近いのかも)
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posted by 木田舎滝ゆる里 at 01:19 | Comment(0) | 日記/2023 | 更新情報をチェックする