記稿.2024/03/31
> 北斗の拳になぞらえた第二の試錬の続きが湧いてきたのでメモっておく
‥ぼっちのケンシロウは、貴族の民族中立意識とした派閥調査なんてやりたくなかった。
そこで、一旦田舎に戻り、二人の兄に、第一の試錬の成り行きを自慢げに話してみて、ちょっとした相談と知恵の拝借をねだるだけのはずだった。
「‥でさぁ、その南キの聖母ってのがスゲーべっぴんでさぁ好みだったしさぁ‥衛兵騒ぎのどさくさに現れたのもあったし、話すり替えるのに丁度良さげだったから、その場で求婚してみたわけ、そしたら、そこに居た聖騎士も候補しやがって、求婚大会になっちまったわけ、そんで、俺が一番に邪龍を打ち倒して、今、第二の試錬に挑んでいるんだけどさぁ
これがちょっと面倒なんだよね、どうして良いのかちょっと悩んでいるんだ。
そこで、ラオウ兄さんとトキ兄さんに知恵を貸して貰いたいんだけど‥」
「なぁケンシロウ‥その南キの聖母ってのは、そんなにもべっぴんなのか?」
「そりゃもう勿論、性格の方もなかなかの肝っ玉の持ち主にあると俺は踏んでるけどね。」
「ええ、ほんとかい、そんなに?、妹のマミヤよりもか?」
「ああ、勿論♪」
「おい、ケンシロウ、その話、もっと詳しく!」
「ほう、それで、差別主義の国家の転覆を一件とは、ワハハハハハッ、そりゃ好い‥
確かに、アハハハハ、お前には無理だ、ハハハ‥」
「兄さん、そんな言い方は駄目ですよ。ケンシロウだって、せっかくに打ち明けてるんですから。」
「いやぁすまんすまん、なら長兄であるこの俺が、国王の首を落とせば良いだけの話だろう。
兄弟パーティーで攻略しましたって事でOKだろうが。」
「いやいやいや兄さん、城には聖騎士も近衛兵もゾロゾロといるんだぜ‥無闇に死体ゴロゴロとやっちまうってのもどうかと思うんだけどさ、聖母にそれで嫌われたら意味ねぇじゃん。聖母なんだぜ。」
「なーに、どうせそいつらにしたって貴族のお坊ちゃん連中なんだろうが、全滅の恐怖を与えるほどに圧倒的な暴力を見せつけて、全員をひれ伏せられれば、それで十分なはずだ。
一番の狙い目は、その聖騎士の隊長なだけだ。見せつけ程度の死体は出るだろうが、是非も無し。
後は、この俺という新しき御輿を担がせてやれば良いだけの話だろう。坊っちゃんとした連中の思考なんて、せいぜいそんなところだ。
よし、汚れ役は、このラオウに任せろ、兄ちゃんがおいしく王国も聖母もかっさらってやるからよッ、アハハハハハハハ‥‥
ほんじゃちょっくら旅支度でもして、王国一つ潰しに行くかぁ。」
「ちょっ、兄ちゃん、それずりぃイイィ‥」
「なら、私は、南キに聖母見物に行くとしよう。ケンシロウも付いて来い。」
「え☆?何、トキ兄さんまで、え?☆ゑ?☆(マジかよ)」
こうして、第二の試錬の軌道は大幅にねじ曲がり、うやむやになって行くのだった。(てへぺろ)