記稿.2024/04/05
> 「少なからざるなり」‥とても古風な言い方を誰かさんらが
> 「少なくない」と用いだしたらブレイクした丁髷
‥だがしかし、問題が発生していると同時に文法講義の不備も発覚せり
「ざる」は、助動詞「ず」の特殊な変形だ
(ず) ず ず ぬ ね
ざり ざら ず ざる ざれ ざれ
‥その後に続く「なり」は
伝聞・推定の意味をもち、ラ変型の活用で、活用語の終止形、ラ変型活用語の連体形につく
‥とだけになっている草
つまり、「ず」に付く場合の示唆を欠いて来た(教えずの廃版扱い or 教育要綱の見落とし)
だがしかし、‥ならざるなり‥とした活用は漢文由来なので
歴史的用法としては確立している(教えていない顔などするわけもなし)
> 教わっておらずとも、遺伝的に刻まれた表現として、もやもやするのだろう
> 登場したのが「‥なくはない」とした‥二重否定風で奇妙な用い方だった
「少なからざるなり」‥と語ると
(予想や予定よりは)少ないという方向で聞いている(確認している)
転じて‥どうにかやり繰りすればなんとかななる範囲だろうとしたニュアンスだった
そのつもりで頼む‥みたいな現場に丸投げな様相(全国あるある)だった
(なので、厳密な科学計算等でのやり取りに介しては、明らかな誤用だが)
(予想科学とした扱いでは、使い勝手良さげ‥みたいな)
> で、現代風に脳内変換した方の「少なくない」の問題点とは
少ないに続く「ない」が「無い」のではなく
「為る」「成る」とした「なり」→「なんとかなる」ニュアンスとして
被ってしまっている点である
なので、「少なく無い」と書くと明らかな間違いになるどえす
そこは誰しも直感が働くのか、「少なくない」で統一せる情勢らしい
だがしかし、誰もそこまでを想定していない
(大概が、只の二重否定くさい表現でどこか不可解しいと思ってる止まりだろう)
‥ここを良く理解していないと
「そのような気持ちも無くは無い‥」なんてやらかしがちになり
「そのような気持ちもあるには有った‥」という言い換えの方が伝わりやすいだろうとの
ツッコみしたくなるのだった
> ‥この病状に対してこの投入量は少なからざるなり
> ‥この病状に対してこの投入量は少なくない
(いやぁまぁどっちも判りにくくて、医療事故に繋がりそう)
どうしてこげな表現が定着したん??
そりゃもう、役人の上から目線どえす
曖昧かつ、貴様の能力を見せてみよ‥と言わんばかりの駆け引きありきだったくせぇ
役人からそういうわれたら
現場や商人としては、なんとかやり遂げたなら次も仕事貰えるんですよね?‥とした空気にもなる
なので、上から目線としては、とても利便性の高い用法だった
(そういえば、平成中後半頃だよなぁ「少なくない」流行りだしたの)
(言霊、嘘つかねぇ‥まさに中抜き大会だった‥みたいな)
> 参考までに次の文言を十回ずつ繰り返して、心境の変化を較べてみましょう
> 「私の給料は少なからざるなり」「私の給料は少なくない」
はい、どうですか?
前者を唱えていると
「足りる分けねぇだろうがッ」
と‥怒りがこみ上げてきませんか?
それに対して後者ともなると
なんだか、やり繰りできそうなんて錯誤にも及ぶどえす
「下には下が居る‥私はまだマシ」との錯誤に及ぶどえす
‥どうにも不思議ですよね♪‥