↓14)向宜詠吟.2025/01/11
|アルプスと山羊とチーズと鷹の空 唯それだけの我が孤高かな
|他人とのつき合い拒みアルム小屋 だがな樅の木儂こそ人さ
|あいつらは「おんじ」と嗤いすれ違う 気高き意志に恥ずかしげもなく
|「ああ、独り」くじけるものか雪しまき 絶やさず燃やせ儂の炎
|頼らずに黙して削る冬細工 されど交換せざるを得ぬや
|営みの要のチーズおらが自慢 こだわればこそアルム山小屋
|山羊チーズ背負い下りては ごく普通 やり切れぬとてパンと交換
|何もかもおためごかしや里づき合い 気にくわんとて他に有るまじ
|山羊飼いやふもと付き合い春の鈴「山羊の大将」これにも世話に
|世話になる己に不満 山羊絡み ずっと冬が好いなどとあるまじ
|ヨーゼフは寡黙な儂の折り合わせ 山羊飼いなぞに頼らぬ示し
|いつの間にこやつも寡黙ぞ山羊の犬 賢い奴よ相棒ヨーゼフ
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