記稿.2014/11/30...20141006.20091227...
> 物々交換の根底にある概念とは、
(気持ちの前提として‥)すべては公平で、さしあたって誰の所有物でもないとされる。
交換する上での物の価値は、手元に有するその時の状況で決する。
基本的に、足るだけあれば良い暮らしなので、無い物ねだりは一切成り立たない。
‥最大の資本はお互いであることから、必要なことには合議が求められて為される。
> 金融経済の根底にある概念とは、
(理屈の前提として‥)貸した資本に、金利を課することを慢性的に了承させる。
給与制度に基づいた労働に対価を払うべく、マージンその他を足して取引価格に乗せる。
無い物ねだりの権利に格差を有し、資本家・債権者のみが可能とされる。
‥右肩上がりの資本拡大を求め、利益率の改善の為には何をやっても良いと考えるようになる。
> 利点と問題点
環境に負荷を掛けない物々交換は、得るための暮らしとしては効率的では無い。が、
生命の繁殖と生存に負荷を掛けない状況を自然体として作り出し、
結果として、多くを生産せずとも、見かけ上の暮らしぶりに問題は発生しない。
ただし、
自然環境の劇的な変化に対して無防備であるため、
そちらの対応に時間を取られすぎれば、一気に労が多くなり不平不満が増発する。
一方の金融経済は、
儲ける上での日常より、流通の効率を前提とした在庫調整に錬金たる秘訣がある。
淘汰と栄枯盛衰を含むも、ある程度の環境の変化に耐える生産技術と資材確保を成し得る。
利益差について‥自由競争を前提に納得していることから、格差が生じやすい。
すべてを自由競争で支え合えると解釈する向きは、その裏返しとしてすべての分配を前提としない。
得るための権化と化して、資本競争を続けなければならない馬車馬スパイラルな構造は、
生態系の前提を無視して、社会文化の都合が優先されがちである。結果として、
生態環境への理解が疎いと、そこからすべてが台無しになりかねない超・人災へのリスクを抱え持つ。
> 私たちは、物々交換時代の良さを捨ててでも、天災こそを畏怖したが
結局の所、金融経済は何ら安らぐことなく膨らみ続け、ついには超・人災の恐怖が迫るに至った。
リセットしたくても、誰も手を下すことが出来ない様は、まさに疫病神のお通りでしかない。
‥お互いに足るを知るちょうど好いを話し合わずに、安易な便利さを求めても無駄だとの顛末である。
> 物々交換の時代の日常にあった‥皆で話し合う・生かし合う地域構造こそが神であった。
> 人が神としての姿勢を崩せば、皆で疫病神になるだけのこと。(カネの善し悪しの問題では無い。)
土地の善し悪しがある以上、自分勝手な主張や競争にはじめから正しさなど無い。
問題の解決に必要なのは、競争ではない智慧の寄せ合いである。
ゆえに、そこに神たる成果が出現するのである。
‥そこの評価を公平にするために、土地の善し悪しが配分されていただけのことと考えるべきである。
「お互いに均一で役立たずの言われようばかりでは、あまりにも惨めではないか‥」
「誰が偉いとか‥そうでないとかではない、所詮全体は一つでしかないのだ。」
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