1-3)記稿.2014/11/30...20141007.20100115...
> 民主主義の響きに、私たちが常日頃感じている要素には3つある。
・自由参加を前提とした全員参加の推奨。
・全員参加を推奨した多数決に基づいた採決。
・人道精神への理解共有。
ところが、誰しもの感覚として、民主主義に対する見解は、自由参加と多数決でしかあれていない。
それにより、根本理解としての”基本的人権”すなわち人道精神への理解は後回しにされている。
‥というよりは、基本的人権の保障こそ、自分勝手が尊重された自由の保障だと言わんばかりだ。
1-3)1
> 調和の姿勢無き自由など誰も認めていない。
> それが基本的人権である。それが平道の姿勢である。
しかし、どのような形でお互いにやっていくべきかの問題を、断定的に決定することはできない。
それゆえ、人権の尊重よりも「やってみなければ分からない」論が優先されてきた。
なぜそうだったかは‥人類が科学に対してあまりにもその万能性を過信した事に始まる。
科学をどう扱うかは人間の側の問題でしかない。
人間の判断や解釈が万能でないのなら、科学とて万能になるわけがないのだ。
‥その前提を抜きにした科学的裏付け論など糞である。
その糞を宝石に見せかけてきたのは資本経済の在り方だった‥
その資本経済の自由の結果見いだされた格差とは、
「他人と比べて下の暮らしはしたくない!」と‥私たちの恐怖が生み出した産物でもある。
人は、恐怖しては、正しい判断をすることはない。
‥確実に、全体での判断の正常率は下がるのである。
> その恐怖をその場に据え置いて来たのは、明らかに能力主義の推奨だった。
「お互いの能力から見いだされる成果を、如何に評価し合うべきか!?」
”能力”=”成果”だと、決定権を委ねんばかりの在り方を、誰しもが鵜呑みにも了承して来たのだ。
自らが考えるべき判断を据え置いて、
むやみに、誰かが自分より優れているという得手不手の次第に期待をしたのだ。
1-3)2
民主主義として、最も確かな見解として言えることは、
自身の考えなき次第では、各々の多数決に意味を有さずである。
つまり、そんな票決に何の意味を有さず、民主主義などなんら機能していなかったという次第である。
考えを有するという点に、公平性が担保できないのであれば、民主主義とて不毛でしかないのだ。
科学教育の理解差然り、風俗・文化教育の理解差然り、言語教育の理解差然りである。
> 自ら考える・理解し合う姿勢を放棄して、
> 指示待ちが当然、競争し合って当然では、民主化を口にしても何の意味も無い。
成果を短期的に評価することしか出来ていないのが資本主義でもある。
そもそも、短期的な評価やまめな選挙ばかりが正しいとは言いきれまい。
‥科学を宇宙的に考えるなら、それこそ長期的視野に立つべきである。
(どう考えても、大した代物になかったのが自由と資本と競争の社会観である)
(自分勝手が横行するだけに、度本命の真っ黒太鼓腹の集まりばかりが台頭するに至るのだ)
(その者達の言い分こそ、即効性が期待されるから‥というお粗末ばかりであった)
‥明らかな悪政が長期に渡る次第だけは避けたいだなんて、虫の良いだけの話である。
まず大衆は、考えの拙さを言い合うより、考えていない次第の方を恥じるべきである。
1-3)3
> 王政の良い面と悪い面として
一度王座に就こうものなら、王は死ぬまで位を譲らないのがとりあえずの形であった。
その期間の前提がとても長いと言う次第がある。
‥その間の政治を、自らの采配だけで執り行えた器の者が普通に居たわけではない。
結局は、派閥が形成される方向となり、王たる権限は建前だけの所が多かった。
だから最悪の事態に各々がクーデターに期待するよりは、選挙形式に収まったと言えるだろう。
悪政の末の内乱など、民衆に良い事なんて何も無い。
‥そこが前提であるかのように、内乱が繰り返される仕組みなど以ての外だった。
‥内乱が嫌なのに、どうして民衆が外国との戦争などしたいだろうか。
> 民主化と戦争放棄は同義である。
「防衛の必要は民衆民族の権利である。」
「統治責任者は統治責任者、防衛責任者は防衛責任者であるべきである。」
「統治と防衛の権限を同等に据え置く二人三脚体制こそが民主化の色合いである。」
国家や地域レベルにおける‥親父の仕事とお袋の仕事があるだけのことだ。
その点で王政には、陰陽のバランスが問答無用で発生していたと言えるだろう。
「片手落ちの民主化に未来はない。」
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