2010年11月12日

発行と金利に蠢く八つの眼:訂正

1-3)0
 前記事の内容に対する思考への一部訂正です。
 市中銀行がコール市場を形成するに至った過程のもう一つの考え方です。


1-3)1
 信用創造の結果、市中銀行Aが借りた分を中央銀行に返さなければならない期日に、もしお金が足りないとしたら‥

 中央銀行からしてみれば、市中銀行Bから借りてきても総量的な変化はありませんが、市中銀行Bから一次的な借金をして納めてもいいという習慣があった場合が挙げられます。
 中央銀行の発足当時であれば、中央銀行の信用創造に無理解な銀行家も多かったと思いますから、そう考えた方が無難だと気が付きました。

 ようするに銀行同士によってなされる借り換え運用です。そのような習慣が主体となって、いつのまにか今日借りて明日返すというなんだかよくわからない金融システムが成り立ってしまっていると考えた方が正解のようです。
 金を裏付けていたルールが公だった時代であれば、金の総量調整が行われていた習慣からの紙幣版という見方も可能になります。
 それが今や電子化されていますから、無担保コール翌日物などという素人からしてみれば意図不明な市場が成り立っているのでしょう。

 そしてそれは、今日借りて、その日の内になんらかの市場に投機して、明日売り抜き、その日の内に返すという、銀行同士が借り換え攻勢を繰り返して市場を演出しているという、道化そのまんまのマネーゲームをし合っているという構造が予想できる事になります。
 その結果、あまり余っているはずの資本量は、総じて不足がちというなんともお粗末な世界が展開している事になりそうです。



1-3)2
 ‥とその時、コール市場の貸し借りに信用創造が適用されていないとすれば、世界の銀行の内部で起きていることは、つまり銀行資本の絶対量の不足です。
 もしくは、世界には信用創造を行える権限のある国とそうでない国とがある。それの資金量の調整役をしているのもまたどこかの国の国債とかね。

 世界の経済規模以上に否貸し付け総量以上に(信用創造以上に)、銀行同士で貸し借り否借り換えの総量が安易に上回った結果、銀行同士の帳簿上の絶対的な資金量が不足しているのだと‥。
 それがリーマンショックを境にした世界各国の金融事情と言うことになりそうです。それが銀行家同士で自分たちの行為を正当化して来た果てに起きた瓦解なのでしょう。それはリーマンショックでなくとも、いずれはどこかで起きていてもおかしくはない怪しいカラクリにしかあれていないのですからね。

 そして、この路線の思考は、ベンジャミンフルフォード筋をはじめとした多くの内容と一致します。なるほど、よくわかりました。

 やはり、他の誰かに自らの考えを投げかけてみる事で、見えてこない部分が見えてくるようですね。ありがとうございました。



1-3)3
 裏を返せば、リーマンショック時に金融被害の少なかった国とそうでない国との差は決定的だと言うことになりますね。
 つまり、激しい円高に見舞われるのも当然だと‥。そして、その実情を多くの専門家でさえ量りかねている‥。
 そりゃそうでしょう。裏の話し合いの結果の辻褄合わせが生じていれば、分かるわけがありませんよ。
 それはまた、裏に縛られずに表からもなんらかのアプローチをすべきとなります。裏にしても、窮地から脱するための駒は多いに越したことはありませんからね。

 そして、一番にお金のある所からお金を奪い取ろうとするのは、経済戦争の常套手段。それゆえ、なぜか、勝てばさえ裏切りも手段として受け入れられてしまうという不可解。そして日本人の多くはその不可解を手段として用いらない。

> 一番信用力のある通貨ほど、一番食いでのある美女に映る。だから日本経済は世界から狙われる。それが競争という因果です。
> 一番をライバル視するしか能がない。それも競争という因果です。
> しかも日本は村社会的だから、ますますよそ者扱いでクラスメイトから爪弾きです。まさにお決まりの展開です。マンガの世界観を自ら地で突き進んでいるような様ですね。
> そんなクラスメイトがみんなと仲良くなれる展開とは‥

 そこへの道が受け入れられるのかどうかなど愚問です。日本のマンガが世界で受け入れられている事情を鑑みれば、答えはすでに出ているようなものですからね。
 もっとも、『その時』という展開が起こらない限り、爪弾きのクラスメイトに、みんなと溶け込めるチャンスなどやって来ないという筋書きになりますけどね。
 そしていうまでもなく、歩調を合わせているだけでは、逆にムカツキの存在でしかあれていなかったりと‥それが日本人の語る空気という奴です。因果なものですね。
posted by 木田舎滝ゆる里 at 18:44 | Comment(0) | 破棄処理中 | 更新情報をチェックする
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